...薬学家らしい堂々たる死に方をしたいと考えた...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...大らかな堂々とした所があって...
高村光太郎 「回想録」
...そして「堂々」たる白髯の奥から彼がささやく...
谷譲次 「踊る地平線」
...衆人環視の中に於いて堂々と人妻を浚(さら)って行くような派手なことが可能であろうとは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...』617 冷笑の句、歩武堂々の反對...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...学校事業家としての氏としては堂々たるものではないかと思う...
戸坂潤 「社会時評」
...ナポレオン凱旋門の堂々たる両足を世界に踏み広げてる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小林さんに話して堂々となら行くがと答える...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「――わが藩の城下の東北には竜神川が流れておる、こう云ってごらんなさい、実に堂々として、百万石の大藩のおもむきがあるじゃないですか、これをもし、東北には堰がある、などと云ったらどうでしょう、まるで申しわけでもしているようじゃありませんか、……かれらにはこのくらいの理窟もわからない、したがってこの堤防の意味なども、ぜんぜん理解ができないわけです」「堤防についてなにか申しておるのか」図書助が初めて振返った...
山本周五郎 「半之助祝言」
...ドッチから見ても堂々たる紳士か貴公子である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...お前と議論すると話がいつでも堂々めぐりになるんだ...
夢野久作 「少女地獄」
...それから明朝堂々と東京駅を出発し...
夢野久作 「暗黒公使」
...この名優式の鼻の表現法を堂々と実世間で御披露に及んで...
夢野久作 「鼻の表現」
...ところが、同様にまた、武田軍のほうでも、「甲軍大勝利」を謳歌(おうか)して熄(や)まず、八幡原に踏みとどまって、堂々、勝鬨(かちどき)の式まで行って、甲府へひきあげた...
吉川英治 「上杉謙信」
...戦国の習慣どおり正々堂々と陣を布(し)いて技術を戦わすものだった...
吉川英治 「銀河まつり」
...堂々たる鞍上の一偉夫を...
吉川英治 「三国志」
...堂々、岡山城に着く...
吉川英治 「新書太閤記」
...堂々としてはいても甘い哀愁をさそうようにしおらしい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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