...堂々たる学士がマジメに小説家になろうとは誰も思わなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...綺麗な着物は必需品であった――そして音楽も――またある程度には堂々とした住居もほしい...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...表通りの堂々たる店に案外客が少なく...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...堂々、辻馬桂治(兄の本名)でやってみるつもりだ...
太宰治 「兄たち」
...堂々と理由を述べることが出来ないので突然に曖昧な辞表を出したまま...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...とにかく何かしら堂々としてはゐた! そして速製の「威儀を正した」顔さへ自然と誘ひ出しさうであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...堂々たる風貌の紳士であった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...イワン・フョードロヴィッチは堂々と...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...何も知らない学徒が最後まで正々堂々自己の本分を尽くし...
永井隆 「長崎の鐘」
...右の五重の塔と向き合ったところに堂々たる黒塗の大門がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...盛んなる天地の堂々めぐりを見せられて帰ることを忘れたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...萬事規模の小さい琉球には珍らしい堂々たるものであつて...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...堂々と、金五郎を嘲笑し、止(とと)めを刺しに来たのかと思った...
火野葦平 「花と龍」
...天地の春の初めを統べて立つ富士の高嶺と思ひけるかな久能の日本平で晴れ渡つた早春の富士山を見て真正面から堂々と詠出した作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...必ず堂々たる貴重本にもなっていたであろうし...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...この「堂々たる男子」は深川區猿江町と封筒には書いて居るけれど...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...堂々と戦っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...中島親氏の月評も又堂々たるものでたしかに探偵小説が文芸として批評の対象たり得ることを示すと同時に...
山本禾太郎 「探偵小説思い出話」
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