...到底銃を執つて立たずにはゐられないであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...時として恰度(ちやうど)痒(かゆ)い腫物(しゆもつ)を自分でメスを執つて切開する様な快感を伴ふ事もあつた...
石川啄木 「弓町より」
...更(さ)らに自(みず)から筆を執(とり)てその遺漏(いろう)を補い...
石河幹明 「福翁自伝」
...これはもう極端に偏執的である...
伊丹万作 「わが妻の記」
...曾は執(とら)えられて刑場へ往ったが...
田中貢太郎 「続黄梁」
...早く起きて筆を執る...
種田山頭火 「其中日記」
...しかしこれは必ずしもこれらの記事を執筆する個々の記者の責めばかりには帰せられない...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...行政事務の改良を謀りたるものは亦大隈伯に非ずや伯は曾て紙筆を執りたることなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...過去に執着するのは貧しい人々にとっては酷(むご)たらしいことであると考えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...執着を断ってしまうことができたかを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...殘酷で執拗(しつあう)で惡辣を極めたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ヨゼフとその兄弟」という作品の執筆中で...
宮本百合子 「明日の知性」
...自分にかけられた信用を地に堕すまいとする心から一そう呆んやりを固執するようになった...
矢田津世子 「女心拾遺」
...執念ぶかく私を困らすつもりなのだろう」「しかたがねえ...
吉川英治 「江戸三国志」
...執権高時から両家への正式な祝いの使者を見るやら...
吉川英治 「私本太平記」
...強硬に我執(がしゅう)を持していた玄蕃允も...
吉川英治 「新書太閤記」
...将門の執念の烈しさよ」と...
吉川英治 「平の将門」
...大仏鋳造時代の執政者橘諸兄(たちばなのもろえ)の母である橘夫人は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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