...重さを置くに足らざる意識を執拗に把住する人格の矮小を恥づるのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼等の夫婦手を執り合って外出する時の有様などは...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...翌八日からは議会へ提出する質問書の執筆にかかり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ペンを執ってスコットランドの親類(ブラザア)に手紙を書いた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...先生なかなかご執心(しゅうしん)なんだねえ」「ご執心以上さ!」と郁治は笑った...
田山花袋 「田舎教師」
...この大学へ入ったから漢文を書いて見たいと思い筆を執ったが一向に書けない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...弓矢を執っての活動などあろうはずが無い...
中島敦 「名人伝」
...それを利用しようと待ち構えるほどの執着はなかったにせよ...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あなたの嬉しがるのを出して上げるから」神籤(みくじ)に何の執着もなかったお延は...
夏目漱石 「明暗」
...部屋から一歩も出ずに〈歴史と歴史の間の歴史〉の執筆をしていた...
久生十蘭 「だいこん」
...何故か斯ういふ驚きを役者として表現するには何んなジエスチユアを執つたら適当であらうか? などゝいふ馬鹿気た考へに囚はれてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...手を執つたまゝ、駆けて長廊下を渡つた...
牧野信一 「南風譜」
...執務時間であるから――などといふことを...
牧野信一 「風媒結婚」
...いざペンを執つて見ると...
牧野信一 「若い作家と蠅」
...私は本書の執筆中にたまたま非常な歯痛を覚えた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...或る一定の学派に属する者のみが執筆するとかといふことが必要である...
三木清 「辞書の客観性」
...部屋の隅へかたまっていては執念くとびついて来た...
山本周五郎 「新潮記」
...世間に執着しない」と認めてしまう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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