...しかるに現代はこの立派な埓を乱暴にも蹴破って神を怖れぬ仕儀や欲求が平然と行なわれるようになっていると思います...
海野十三 「放送された遺言」
...と彼はいう――ときに三十四歳だった――そして彼は「その若さを放埓と...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...領主 その不埓(ふらち)な爭鬪(さうとう)を始(はじ)めた者共(ものども)は何方(いづれ)にをる?ベン憚(はゞか)りながら...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...まつたく不埓至極であるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...新聞記事の埓外には出ず...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...そういう不埓者は...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...木片をもったまま「不埓なっ...
直木三十五 「南国太平記」
...始終(とほし)ごたごたして埓(らち)は御座(ござ)りませぬといふ...
樋口一葉 「うつせみ」
...「埓もない話ですが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どんな放埓(ほうらつ)な生活が送られていたかわかります...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「陶が不埓を働いたから...
久生十蘭 「湖畔」
...かえって散らかしてしまうという埓のなさだが...
久生十蘭 「白雪姫」
...埓をあけたい気もあるのだ」清兵衛は...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...果(はて)しのない埓(らち)のない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...習慣の埓外にあるものは理性の埓外にあるものと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の放埓(ほうらつ)に少しの類似も持たないというほど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きさまたちでは埓(らち)があかぬ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...(数右衛門不埓(ふらち)の事)として...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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