...尾垣内閣に現役の陸軍大臣を出すことを軍が拒んだからである...
高見順 「いやな感じ」
...空晴れて快し不知火の國のさかひにうるはしき背振の山は暖かに見ゆひとの垣に添うてゆく山茶花はあまたも散れば土にして白きをみむに垣内(かきち)には立つ雀の好む木なれば必ずさへずりかはすをみる山茶花に雀はすだくときにだに姿うつくしくあれなとぞおもふわかき女のさげもてゆくものを手に持てる茶の木の枝に括られて黄に凝りたる草の花何十九日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...和泉守頼氏(いずみのかみよりうじ)この山中に落ち来てこの奥なる殿垣内(とのがいと)に隠れ住めり...
南方熊楠 「十二支考」
...これには何よりも先に垣内というものの成立と...
柳田國男 「垣内の話」
...ともに中世の垣内の残形に過ぎぬとすると...
柳田國男 「垣内の話」
...垣内の中心地のごとく見られている奈良...
柳田國男 「垣内の話」
...垣内は文字通り、垣で囲った土地の区劃ということだったにしても、それが今日の生籬(いけがき)や建仁寺垣(けんにんじがき)のごとき、労費のかかったものであった気づかいはない...
柳田國男 「垣内の話」
...垣内はおいおいにその方面にも伸びたのであろう...
柳田國男 「垣内の話」
...小さく保存せられていたのが垣内だったと見てよかろう...
柳田國男 「垣内の話」
...結局は垣内またはカイト・カイチという言葉があるという以上に...
柳田國男 「垣内の話」
...垣内との関係をまず考えてみるのが順序ではないかと思う...
柳田國男 「垣内の話」
...杉の本・竹の内・東垣内(かいと)・中垣内というように...
柳田國男 「地名の研究」
...屋敷の名に何垣内(かいと)という例は...
柳田國男 「地名の研究」
...ただし何々ヶ谷戸と言う地名の中には何々垣内(がいと)と書くべきものもあるかも知れぬ...
柳田國男 「地名の研究」
...その垣内山を拓(ひら)いたゆえに新部落をも垣内というのはあたかも東京の近郊で村附の山野を開いた一区をサンヤ(山谷...
柳田國男 「地名の研究」
...波多垣内(がいち)・神子(みこ)垣内の類は中国辺に多い...
柳田國男 「地名の研究」
...しからばまた昔の垣内ではないのである...
柳田國男 「地名の研究」
...古く御津垣内と呼ばれていた地であることが...
柳田國男 「水海道古称」
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