...何かするところをなかなか器用に書いてある...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...お住は丁度納屋の前に器用に庖丁を動かしながら...
芥川龍之介 「一塊の土」
...日本人はいろいろなことを器用にやるから...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その器械の横についている小さい汽船の舵輪(だりん)のようなものにとりついて両手を器用にうごかし...
海野十三 「海底都市」
...器用に足を踏まえている信号兵は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...小器用に尻尾を枝に巻きつけたまま...
薄田泣菫 「独楽園」
...美しい手先が器用に芋を裏返し...
豊島与志雄 「塩花」
...頭が器用に働かず...
中里介山 「大菩薩峠」
...無器用に積み重ねられているだけであった...
夏目漱石 「明暗」
...お靜さんに親分を取られた時は器用にあきらめたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思いのほか器用に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し馬糞臭いのを器用につまみ上げるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...器用に煙草をつまみました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...器用に言っておしまいなさい...
久生十蘭 「魔都」
...右手だけでさっと器用に巻いたので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...器用に編んで黄緑(きみどり)の花輪を作った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...導かれながら、彼女は、思い出さずにはいられない――道場が、まだ建てかけで、板構えのあったころその物蔭で、三斎屋敷闖入(ちんにゅう)を決心、がに股のちび助、吉公に打ちあけて、諫(いさ)めるのを振り切って、忍び込んだのだったが、その晩、あの雪之丞に見咎(みとが)められ、それがきっかけで、思わぬ成りゆきになったことを――平馬が、道場、脇玄関の戸を、引きあけて、「戻ったぞ」と、いうと、妙に角張った顔の内弟子が、寝ぼけごえで、すぐ次の部屋から出て来て、「お帰りなされまし」と、無器用に、手を突いたが、うしろに、すんなりたたずんだ、お初をみとめて、いぶかしげだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...器用にお金を使ったり呉れたりする人間を...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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