...未嘗(いまだかつて)...
芥川龍之介 「忠義」
...なおよく記憶を辿ってみると嘗て妻の母が...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...幼い頃から世の辛酸(しんさん)を嘗(な)めて来た人に特有の...
太宰治 「鉄面皮」
...Sかー」と云ってそうして口を大きく四角にあけて舌の先で下唇を嘗(な)め廻した...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...幕閣の囘答は嘗て長崎においてレザノフに示されたと同樣であつたが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...嘗ての文壇人を一方ジャーナリズムのモメントとしては大衆作家に...
戸坂潤 「思想としての文学」
...嘗て三田に在るの時評議員会議の一篇を公にして教育家を痛罵し米国より帰り来るや当世の新聞記者を誡め教うる文をつくる...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...嘗(かつ)て墨汁一滴か何かの中に...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』中篇自序」
...三輪の親分に嘗(な)められるんだ」平次は「此子誨(おし)ゆべからず」といった顔をするのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三輪の親分に嘗(な)められるんだ」平次は『此子誨(おし)ゆべからず』と言つた顏をするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その證據として近々一家を鏖(みなごろし)に仕る可く隨分要心堅固に被遊可(あそばさるべ)く候 頓首蝙蝠冠兵衞 亡靈錢形平次殿斯んな人を嘗(な)めたことが書いてあるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しからざればわずかに利潤の糟粕(そうはく)を嘗(なむ)るのみ...
福沢諭吉 「旧藩情」
...サラア・リードの嘗ては立派で元氣だつた體が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分が嘗て厭味に思つてゐた凡ては...
牧野信一 「松竹座を見て(延若のこと)」
...「も少しよく嘗めないとあとで大変ですよ...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...嘗て鉄砲の匂いをかいだこともないという牝狼でもないでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いわゆる新嘗儀礼の民間の例からでも...
柳田国男 「海上の道」
...未(いま)だ嘗(かつ)て見当を外(はず)したことはないのだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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