...併し理想を負ふ者の苦しみを嘗め知らざる者は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...予は嘗て誤つた生活をしてゐて...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...2971.嘗て彼は危く入獄しかけたことがあつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...私だって、嘗(か)つては、このように、見え透いた嘘を、見破られているのを知っていながらも一生懸命に言い張ったことがあったのだ...
太宰治 「善蔵を思う」
...嘗て陸軍当局が一年志願兵制廃止の意向を帝大へ通告したことがあつた...
辰野隆 「浜尾新先生」
...嘗てその道を阻(はゞ)んでいた浮世の義理や掟(おきて)などは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...嘗て千手丸を苦しめた妄想の意味が...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...幾ぶんは彼の嘗めた苦勞の償いをしてくれたのであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...私は未だ嘗て市内でその姿を見たことがない...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...嘗ては惑星的存在として政界に暗躍したことが...
豊島与志雄 「波多野邸」
...墺居斯多(オーゴスト)・坤度(コント)嘗て五學の模範を著はし...
西周 「尚白箚記」
...横眼でジロジロと嘗(な)め廻し乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道子の父が嘗(かつ)て勤めて居た大学の学生ですが...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...嘗て帝劇に属するころには...
正岡容 「大正東京錦絵」
...ちよつと嘗(な)めてみたりしてから云ひました...
宮沢賢治 「狼森と笊森、盗森」
...「余与金輪寺混外上人相知五六年於茲、而以病脚在家、未嘗面謁、丙子秋、与石田士道、成田成章、太田農人、皆川叔茂同詣寺、得初謁、乃賦一律...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「嘗居菅子家...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これ程にベラボーな大きな恥をかかされた事は今まで嘗て一度もなかった...
夢野久作 「暗黒公使」
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