...嗤う可き奴だけれども...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私の思想の未熟で頑固(がんこ)なのを嗤う間にも...
有島武郎 「小さき者へ」
...呉越同舟だなんて嗤う者があったら...
海野十三 「地球発狂事件」
...29どこへ行ってもにんげんがいて、おれを嗤う...
竹内浩三 「鈍走記(草稿)」
...渡辺君の話には実感と誠意が充分に籠っていたからとても嗤うどころの話ではないが...
辻潤 「ふもれすく」
...吾々は嗤うべき迂遠かあわれむべき浅薄の非難を受けずにはいられないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...嗤うべき迷信だろう...
戸坂潤 「科学論」
...「迂遠なる」学識を嗤う権利を持つ筈はないであろう...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...クリティシズムは嗤うべきスコラ用語となる...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...そんなことをするのは非階級的だとか何とか嗤うべきではない...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...即ち中国草莽期の思想を嗤うことは出来ないのである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...ラヴィニアったら、私が裾を泥んこにしているって、嗤うのよ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...(おのれを嗤う)三蔵 信州の人...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...嗤うべき小芸術よ...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...敬うとも嗤うともつかぬウインクスを投げただけだった...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...そう努力することが無駄であると嗤う人はいまいと思います...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...嗤うな」と、いって笑った...
吉川英治 「新書太閤記」
...その迪子がニタニタと頽(くずお)れるように嗤うのである...
蘭郁二郎 「古傷」
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