...彼の態度には反撥を感じる...
...友達を応援する言葉に反撥が生じる...
...彼女の発言に対し、反撥を覚えた...
...社会の不条理に対する反撥が若者たちに見られる...
...彼のアイデアには反撥がなく、みんなが賛同した...
...往々他の資料を反撥して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...社會と自己とは相求め相反撥する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼の寂寥はその限り無き愛が愛する者によつて反撥され拒斥さるゝ處に在つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私のモラルと反撥する...
太宰治 「親友交歓」
...かえって庸三に反撥心(はんぱつしん)を煽(あお)った...
徳田秋声 「仮装人物」
...――だが弁証法的論理学は決して形式論理学と互角に相反撥するのではない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...その場に臨んでかえって変な反撥力(はんぱつりょく)を感じた...
夏目漱石 「こころ」
...富岡の意地の悪さに反撥(はんぱつ)してみせた...
林芙美子 「浮雲」
...嫌いなひとだとすぐ反撥して...
久生十蘭 「だいこん」
...九鬼は何か反撥するような微笑をしたきり黙りこんでしまった...
堀辰雄 「聖家族」
...職業的ルポルタージュへの反撥が過重された評価の原因であるとはわかって居ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一つにはあの中島歌子の塾の貴族性にいつも反撥し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...極度の反撥を感じないではいられないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こちらに何の反撥も起させず理窟も無しにただ同化して居られることである...
吉川英治 「折々の記」
...が、――トム公は、巡査のすがたを見ると、反撥的に、反抗的に、「おら、誰にだって、富麿なんて、呼ばれたことはねえもの...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...へたばりかける肉体を反撥(はんぱつ)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...太田ミサコは売あびせのために底値を入れた××新株の反撥を予想して買いあつめると...
吉行エイスケ 「女百貨店」
...思うにそれは天災で萎縮(いしゅく)していた心が反撥し抵抗する叫び声であった...
和辻哲郎 「地異印象記」
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