...彼の態度には反撥を感じる...
...友達を応援する言葉に反撥が生じる...
...彼女の発言に対し、反撥を覚えた...
...社会の不条理に対する反撥が若者たちに見られる...
...彼のアイデアには反撥がなく、みんなが賛同した...
...つい先日も手紙で云つたばかりぢやありませんか」「しかし僕は逢つた方がいゝと思ふのです」鷹雄もそろ/\文学者流の焦立ちを表はしながら反撥(はんぱつ)して来た...
犬養健 「愚かな父」
...それを反撥する気力のあるものもなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...現代の俳句の趨向(すうこう)に反撥(はんぱつ)して敢(あ)えて新境地を開こうと努力するものか...
高浜虚子 「俳句への道」
...何のばからしいと内心一応は反撥(はんぱつ)してみたものの...
太宰治 「グッド・バイ」
...かえって反撥のゆえであったような気もする...
太宰治 「善蔵を思う」
...そうしてその反撥の力こそは日本精神のはたらきである...
津田左右吉 「日本精神について」
...その不愉快さに対する反撥心が起ってきた...
豊島与志雄 「反抗」
...反撥すると云う事がすでに対者を知らねばできない事になる...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...それ無くば到底相交り難きむしろ相反撥する外なき二つの實在者の間に立ち...
波多野精一 「時と永遠」
...彼女に対して愚かな反撥を強ひてゐた憐れむべき自分で...
牧野信一 「小川の流れ」
...そのまま三四年もそこにつれて行かずにゐるのを思ひ浮べてどことなく心の中で反撥するものを含んでゐる得意さうな風だつた...
水野葉舟 「かたくり」
...旧套の重荷に反撥して自らを破ることが...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...あすこの混雑には反撥するものがあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そう反撥してみるのだが...
山本周五郎 「さぶ」
...蒲団を撲(なぐ)ったような反撥を腕に感じた途端に...
吉川英治 「松のや露八」
...傷ついた女の誇り心の反撥が私をますます刺激した...
和辻哲郎 「転向」
...――それらは自分に多いか少ないか反撥を感じさせずにいなかった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...反撥を感ずる時の女らしい感情の硬さである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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