...彼は交友に耽つては食事を忘れた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...あたらしい偽善(ぎぜん)に耽る人である...
大手拓次 「藍色の蟇」
...しばらくは構図の工夫に思い耽っていましたが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...明け方に眼が覚めて物思ひに耽つた...
種田山頭火 「其中日記」
...例の新しい愉しい考えごとに耽り込んでいたのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...彼は瞑想に耽りながら...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...一時忘れられてゐた鬪戲への耽溺も再び始まつた...
中島敦 「盈虚」
...Rayleigh の Sound の耽読がはじまったのは...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...複雑な感銘をうけた」のんびりとそんな話に耽っていたのではない...
久生十蘭 「蝶の絵」
...私が耽らうとするきび/\した辛辣(しんらつ)なお喋舌(しやべり)に應じるのが關の山だつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...養魚場の金蔵なども柳下の家に集つて酒を飲みながら何かひそ/\と額をあつめて謀りごとに耽つてゐるところだつた...
牧野信一 「鬼涙村」
...習字の筆を置いてそんな思ひに耽つてゐた...
牧野信一 「蝉」
...耽念に見並(みくら)べました...
牧野信一 「満里子のこと」
...最早小説など讀み耽つてはゐられなかつた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...」女性は私の言葉とは掛け離れたある恐ろしい妄想に耽けっているらしく...
松永延造 「職工と微笑」
...今読み耽っていた言葉の音調を追い味わうのだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...牧童捕魚に耽て不知...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ただ往時への想像に耽(ふけ)ってみるだけだった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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