...耽溺の記念も多いし...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...などと、そんなことは義雄等が主張した醜美論、苦痛美學だけにも觸れてゐないことばかりで、すべてその暗黒、耽溺、不道徳などを描冩もしくは批判するうちに、どんな充實した内容や思想が這入つてゐるか、そこまで窮(きは)める力がないもの等の説だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)や谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)や菊池寛(きくちかん)や倉田百三(くらたひゃくぞう)や賀川豊彦(かがわとよひこ)の新らしい作を読耽(よみふけ)るものもやはり『金色夜叉』を反覆愛読しておる...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...読み耽っていたところであった...
海野十三 「地球盗難」
...耽読(たんどく)は...
太宰治 「パンドラの匣」
...いつものように渋茶を啜(すす)りながら句作に耽(ふけ)っていた庄造が...
田中貢太郎 「狸と俳人」
...いつまでも話に耽った...
徳田秋声 「黴」
...きびしい自己解剖に耽っていった...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...たどたどしい読書に耽ってる正子よりも...
豊島与志雄 「春盲」
...自らつとめて耽ろうとまでした...
豊島与志雄 「理想の女」
...夢中になって読み耽(ふけ)っているのだから...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...談話(だんわ)の復習(ふくしふ)に耽(ふけ)るものだと評(ひやう)した...
夏目漱石 「門」
...私はすえ子との歓楽に耽って居る時以外の全部の時日を費して殺人の方法を考えました...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...これはどういうことになるんです」ハッチソンは車に頬杖をついて考え耽っているようだったが...
久生十蘭 「魔都」
...いささか遊びに耽りすぎたことを後悔された向もあったであろう...
久生十蘭 「魔都」
...こんな風に彼は物思いに耽っていたので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もの静かな気性に適つた所作に耽るのが常で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...それから暫(しばら)くの間雑談に耽(ふけ)つてゐたが...
正岡子規 「病牀六尺」
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