...のどかな雑談に耽(ふけ)っていた...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...ああいう耽溺のにおいも嗅いで見たいような気がした...
岩野泡鳴 「耽溺」
...プーシキンやゴンチャローフやドストエフスキーや露西亜の近代の巨星の名什(めいじゅう)を耽読(たんどく)したのが四十年前で...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...熱心に横文字の書いてある原書を幾冊となく読み耽った...
海野十三 「地球盗難」
...この上(うえ)なき満足(まんぞく)を以(もっ)て書見(しょけん)に耽(ふけ)るのである...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...………幸子が庭を歩きながらこんな思案に耽(ふけ)っている時...
谷崎潤一郎 「細雪」
...かれが最も西鶴に読耽つてゐた時代に書いたものだけあつて...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...思い出に耽れさえすりゃ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...しばらく読み耽ったのち...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...こんなふうに思い耽っていると...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...善行をしたあとの快感に耽っていたフリント君は...
牧逸馬 「夜汽車」
...机に向つて痴想に耽り続けた...
牧野信一 「或る日の運動」
...私が尋常六年頃から新体詩や小説を読み耽(ふけ)るようになったのは...
夢野久作 「少女地獄」
...大人は皆たわいもない夢に耽(ふけ)つてゐる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...暇があれば此(この)鸚鵡(あうむ)の籠の下(もと)で編物や読書に耽られるのであつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...例(れい)は波の音(おと)に唯(たゞ)聞き耽(ふけ)りて過ぎし日のまぼろしを追ふ頃を...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...義貞はうっとり思(おも)い耽(ふけ)っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...博奕(ばくち)に耽っているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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