...彼は深い物思いに耽りながら言った...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...「耽溺が生命だ」と...
岩野泡鳴 「耽溺」
...苦心して書いた長篇「耽溺」が今年の二月に或雜誌で發表せられてから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...詩作に耽(ふけ)っていた文学者があった...
海野十三 「宇宙尖兵」
...大多数の人々は空虚な快楽に耽(ふけ)っている...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...獨り思ひに耽りぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...もったいらしく読み耽(ふけ)ってるふりをした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...留守中私がそんな事に耽っていたのを見ると機嫌が好くなくて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その楽しみに耽(ふ)けるにあたっては...
中島敦 「悟浄出世」
...退屈凌ぎに新聞や小説に読み耽っている一同の顔には...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...僕は読み耽(ふけ)らない癖に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...昨夕(ゆうべ)のように当途(あてど)もない考(かんがえ)に耽(ふけ)って脳を疲らすより...
夏目漱石 「門」
...まだ物の本に讀み耽(ふけ)つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんなに卑しく因循な空想に耽つてゐる自身を顧て...
牧野信一 「明るく・暗く」
...凝つと腕を組んで瞑想に耽つたりするのです...
牧野信一 「月あかり」
...……何といふこともなしに架空に韻文的な想ひに耽つてゐるのはいつまでも飽きなかつたが...
牧野信一 「雪景色」
...あらゆる遊戯に耽(ふけ)ったのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...或一頁を読耽(よみふけ)っているから...
山下利三郎 「誘拐者」
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