...)さうして此の耽美主義に慊(あきた)らなかつた我々も...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...苦肉の計に耽っている彼には...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...乙教師は恋愛問題の創作に耽(ふけ)つたが為に...
芥川龍之介 「入社の辞」
...彼ら二人もいよいよ明日は死地に赴くのかと感慨に耽る中にも...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...夢中になつて読み耽つてゐた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...時雄は父親と寧(むし)ろ快活に種々なる物語に耽(ふけ)った...
田山花袋 「蒲団」
...指から手紙をぶら下げ思案に耽った...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...M―子は読みかけた「緋文字」に読み耽つてゐたし...
徳田秋聲 「和解」
...夜のふけわたるまで読み耽けるのも...
永井荷風 「鐘の声」
...わたくしは二十(はたち)の頃から恋愛の遊戯に耽(ふけ)ったが...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...よろ/\として行く処を見ると遊戯に耽つて居る村の子供が騒ぎながら先生の後に跟いて部落の境まで行く...
長塚節 「隣室の客」
...一面耽美主義者でもある作者の大に気に入つたらしくこの歌などその一つのあらはれであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...雑談に耽る...
牧逸馬 「運命のSOS」
...母親が安楽椅子にもたれて夢想に耽るか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...自己耽溺(たんでき)で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...空想に耽(ふけ)った...
森鴎外 「雁」
...春をたのしめる頃(カトゥルス)(a)女たちに取りまかれて遊びに耽っているわたしを見て...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...在銘の作に耽溺します...
柳宗悦 「民藝とは何か」
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