...私はいかに懐疑的空想に耽(ふけ)ることがあっても...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...どこまで沈んで行くつもりだろう?「まだ耽溺が足りない」これは...
岩野泡鳴 「耽溺」
...………幸子が庭を歩きながらこんな思案に耽(ふけ)っている時...
谷崎潤一郎 「細雪」
...またしても奇妙な考えに耽けろうとした時...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...性行為に耽溺します...
豊島与志雄 「未亡人」
...酒に耽(ふけ)ることが一層甚だしくなって...
中里介山 「大菩薩峠」
...談話の復習に耽(ふけ)るものだと評した...
夏目漱石 「門」
...テコやコロを尻にして三人共雑談に耽る...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...外部の喧騒(けんそう)から遮断(しゃだん)されたところで読書と瞑想(めいそう)に耽(ふけ)ることもできたが...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...悪い遊びに耽り過ぎた結果が...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いつもの水泳の話に耽つてゐるところに照子が...
牧野信一 「或る日の運動」
...耽念に塩煎餠をあぶるやうに遠火で乾した...
牧野信一 「昔の歌留多」
...それはただ單にいはゆる瞑想に耽ることではない...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...夜は晩(おそ)くまで針仕事に耽(ふけ)つた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...主人が酒道楽や女道楽に耽(ふけ)る如(ごと)き人道以外の悪徳は別にしてちょいと二...
村井弦斎 「食道楽」
...自分の君主が卑怯遊惰な楽しみに耽り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最後に負けだと分ると万事人間的行為を捨てて科学研究に耽りつつ...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...博奕(ばくち)に耽っているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索