...ホシアは神の神秘的象徴に耽(ふけ)って居る...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...夢中になつて読み耽つてゐた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...一時こいさんと引き離されていた時代にも乱行に耽(ふけ)ったことがあるようだけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...男の子のような悪さ遊びに耽(ふけ)りがちであった...
徳田秋声 「縮図」
...『神信心』の書物を耽読(たんどく)したことから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼のそうした耽溺は...
豊島与志雄 「或る素描」
...そして自然に私は首垂れて英子のことを思い耽っていた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...素知らぬ顔で碁に耽ってる洋介に呼びかけて...
豊島与志雄 「波多野邸」
...堕落は決して淫佚に耽る原因となり得ないわけである...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...私の場合は瞑想(めいそう)に耽(ふけ)り続けているのであるから...
萩原朔太郎 「秋と漫歩」
...パッと一つの明るいものが浮びあがったら……彼は電車の片隅(かたすみ)でぼんやりと思い耽(ふけ)っていた...
原民喜 「美しき死の岸に」
...さういふことを思ひ耽けりながら...
原民喜 「心願の国」
...ゴオゴリの「死せる魂」を読み耽った...
原民喜 「焚いてしまふ」
...しよつちゆう物思ひに耽つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...彼等が話に耽り出すと彼等の馬車の輪は...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...あとは黙つて勝手な聯想に耽(ふけ)つて仕舞(しま)つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...いつの世の中にも多い耽溺(たんでき)主義者だの...
吉川英治 「宮本武蔵」
...空想に耽(ふけ)る...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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