...あとで棄てるように紙につつむのであった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あたりをつつむまっくらな火薬のけむりとでもって...
海野十三 「海底大陸」
...仲秋の其(その)一峰(いっぽう)は愛宕(あたご)かな仲秋や院宣(いんぜん)をまつ湖(こ)のほとり仲秋をつつむ一句の主(あるじ)かな明治四十一年八月二十二日 日盛会...
高浜虚子 「五百句」
...二人をつつむ疑(うたがい)の雲を晴し給え」「さほどに人が怖(こわ)くて恋がなろか」と男は乱るる髪を広き額に払って...
夏目漱石 「薤露行」
...頼りつつむくろは地にながらへよ...
萩原朔太郎 「短歌」
...ご自分の袖(そで)で童子(どうじ)の頭をつつむようにして...
宮沢賢治 「雁の童子」
...その生存の尖端(ラ・ポアント・ド・ラ・ヴィ)をも押しつつむ程大きな焔が燃えたらどうであろう...
「一本の花」
...身をつつむような着物を縫(ぬ)いあげることができた...
柳田国男 「母の手毬歌」
...人目をつつむ苦しさに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...感情をつつむことすらできなかった...
吉川英治 「剣の四君子」
...二凄愴の気はあたりをつつむ...
吉川英治 「三国志」
...出屋敷をつつむ六波羅の捕吏と...
吉川英治 「私本太平記」
...ここもたちまち敵のつつむところとなろう...
吉川英治 「私本太平記」
...粥腹に温(ぬく)もった五体をよろいにつつむと...
吉川英治 「私本太平記」
...それを渋染の布で粽頭巾(ちまきずきん)にしてつつむ...
吉川英治 「私本太平記」
...ふたりの肩までつつむ...
吉川英治 「新書太閤記」
...高廉をつつむ妖雲をむしり千断(ちぎ)ッた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それをつつむものです」「つつむもの?」「はい」「なんじゃ」「申しあげかねます...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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