...室町時代に輸入された南蛮鉄は、高品質な鉄として重宝された...
...刀剣や鉄砲の生産に使用される南蛮鉄は、現代でも需要がある...
...南蛮鉄は、錆に強く切れ味がよいとされる...
...南蛮鉄の葉文鍛冶(はもんかじ)は、江戸時代に発展した...
...現代の南蛮鉄は、主に波打った紋様を持つため、装飾品として人気がある...
...水牛の兜(かぶと)に南蛮鉄の鎧(よろひ)を着下(きおろ)いて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...サソクに南蛮鉄(なんばんてつ)の鐙(あぶみ)を取(と)つて...
泉鏡太郎 「怪力」
...迚(とて)も南蛮鉄(なんばんてつ)の鐙(あぶみ)の面(つら)を指(ゆび)で張窪(はりくぼ)ますほどの力(ちから)がない...
泉鏡太郎 「怪力」
...南蛮鉄(なんばんてつ)の腮(あぎと)をぞ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...南蛮鉄の一枚肋(あばら)の鎧(よろい)を着込んでいたようで厶る...
海野十三 「くろがね天狗」
...――南蛮鉄の胴体に...
海野十三 「くろがね天狗」
...南蛮鉄のやうな先々代鉄之丞氏――近頃亡くなつた華雪氏のお父さん――や先代万三郎氏のもあつた...
中勘助 「能の見はじめ」
...しとどめが金――鍔(つば)が南蛮鉄に銀ぞうがん……小柄(こづか)は鳥金七子地(とりがねななこじ)へ金紋虎(きんもんとら)の彫り...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜番(よばん)のために正宗(まさむね)の名刀と南蛮鉄(なんばんてつ)の具足(ぐそく)とを買うべく余儀なくせられたる家族は...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...とん子の顔は南蛮鉄(なんばんてつ)の刀の鍔(つば)のような輪廓(りんかく)を有している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...覚悟するがいいぞ」「ま」と、雪之丞は、女のように、紅唇の間から、白い前歯をチラリとさせて、「なるほど、生れぞくないと、おっしゃるとおり、男ながら、女のように装(よそお)うている、役者風情のわたくしに、立派な剣者のあなたがお負けなされては、他の聴えもいかが、お腹立ちも尤(もっと)もながら、勝つものは、いつも勝ち、負けるものは、いつも敗れるが、術の道――生けて、立たせぬと仰せられても、立つ、立たぬは、わたくしの自由と思いますが――」「おのれ、いわせて置けば!」さすがに、刀に手はかけなかったが、掴み直した、南蛮鉄の鉄扇、一尺五寸もあるのを、振り上げさまに、「えい!」と打ち込んで来る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...明珍(みょうちん)作りの南蛮鉄に銀の吹返(ふきかえ)しのある兜(かぶと)は...
吉川英治 「上杉謙信」
...顔の皮膚は南蛮鉄(なんばんてつ)のように黒くて艶があった...
吉川英治 「篝火の女」
...南蛮鉄(なんばんてつ)でも射抜(いぬ)いてしまうってんで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いわゆる南蛮鉄の製錬(せいれん)を齎(もたら)したのも彼だといわれている...
吉川英治 「新書太閤記」
...日に日に上達してまいります」「蜂須賀武士じゃ!」「南蛮鉄(なんばんてつ)のような皮膚――」「あれへ具足(ぐそく)を着込ませたら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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