...三十分間の小雨を降らしてナポレオンの勢威を挫(くじ)いたのであると...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...船を選び取るのは勢威並ぶものなき総督のペレニウスでありますから...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...皇室の勢威を背景としてもつことによって...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...しかして英国のもっともその勢威を東洋に振うゆえんのものはインドあるがゆえなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...「豪勢威勢のええ女(あま)っちょだなあ...
豊島与志雄 「月明」
...この勢威を無視することは出来なかった...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...命の勢威盛んなりしは...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...代々豪士として勢威を振ひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...徳川幕府の勢威と共に頽(すた)れて仕舞(しま)って...
野村胡堂 「百唇の譜」
...現今世界中海軍の勢威を輝かす英米両国互に兵端を開けば...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...現在の自己の勢威を誇って...
吉川英治 「黒田如水」
...駐屯している兵馬の勢威は物々しいものであった...
吉川英治 「三国志」
...自己の勢威を衆に問い...
吉川英治 「三国志」
...彼の勢威いよいよ旺(さかん)なりとも思えるが...
吉川英治 「三国志」
...勢威を張るにいたった...
吉川英治 「三国志」
...主家の勢威を維持して来た老練の士や古強者(ふるつわもの)も多くいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その版図(はんと)は、さきにあげた諸郡のうちの四郡にわたり、武族としても、勢威、国内を圧するという一族である...
吉川英治 「平の将門」
...関東の勢威がどこまでゆくか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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