...万年上田(かずとしうえだ)博士が帰朝して赤門派が崛起(くっき)すると硯友社の勢威が幾分か薄くなった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...後にはその勢威がをさ/\一国を震慴(しんせふ)させたといふことであつた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...ヤマトの朝廷の勢威の増大するにつれて...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...従って戦勝者の勢威を振う場合のなかったことに重要なる意味があるが...
津田左右吉 「日本精神について」
...〕 615彼いま敵の軍隊の勢威最も盛なる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この勢威を無視することは出来なかった...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...東条軍閥の勢威が一世を蓋っていた時代のことである...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...大名高家も及ばぬ勢威を張り...
野村胡堂 「江戸の火術」
...陛下の愛信して股肱(ここう)とする海陸軍警視の勢威を左右にひっさげ...
服部之総 「望郷」
...はや今日ほどな勢威(せいい)を占(し)めうれば...
吉川英治 「黒田如水」
...海上でも堂々とその勢威を示し出した...
吉川英治 「黒田如水」
...呉に勢威を加えてはどうか...
吉川英治 「三国志」
...何といっても、心腹の大患は、曹操の勢威です...
吉川英治 「三国志」
...九州における菊池党の位置もここへきてすばらしい勢威を増していた...
吉川英治 「私本太平記」
...信長の勢威を知っても...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉の勢威、日に募(つの)って、畏るるものを知らぬ折から、ありそうなことだ、何とも心許(こころもと)ない」「…………」「然るに、わが殿には、上方の情勢を何とお考えか、秀吉との使者の遣り取りなどにお心をゆるされてや――近日、甲信の境へ向って、国境の御巡視にお出ましあるようなお触れ出しを拝しておるが、この際、そんな用でもない辺境の地方をお歩きになっている場合でもあるまいに……いや、困ったものだと――あの鬼作左どのが、顔を皺(しわ)めて、憂いておりましたようなわけで」「帯刀」「はい」「家中の若者がそちをけしかけたものと思うたら、そちの尻を突いたのは、あの爺イであったのか」「いや...
吉川英治 「新書太閤記」
...勢威だけを受ける気でいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...関東の勢威がどこまでゆくか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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