...だがこれは元々彼が猫背のせいなので...
海野十三 「暗号の役割」
...そうすれば元々どおり...
海野十三 「一九五〇年の殺人」
...やっぱり自分は元々金よりも女の方にあくまで未練があるので...
近松秋江 「狂乱」
...元々(もともと)からの石です」村の人達はあっけにとられて言葉もありませんでした...
豊島与志雄 「正覚坊」
...それらが元々北米の黒人どもの哀しい歌だったことを憶い出した...
中島敦 「環礁」
...では元々さういふ温顔なのかと想ふと大違ひで...
牧野信一 「鬼涙村」
...それが元々人間及び歴史の世界の中で生れたものであることが忘れられて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...元々お互いによく似た身の上である以上は...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...馬春堂は取り残されて、「なあんだ……」と、酬(むく)われざるさびしさに、手のうちの玉を逃がした心地がしたが、元々、女を助けても女が取りすがってくる柄(がら)でないことは、自分の履歴が承知しているので、「どれ……もう来るだろう」橋の袖木(そでぎ)に窮屈な腰を下ろして、袂落(たもとおと)しの煙草(たばこ)入れと、火鎌(ひがま)を腰からとり出して、人待ち顔の暇つぶし煙草と出かけました...
吉川英治 「江戸三国志」
...元々雲をつかむような夜光の短刀...
吉川英治 「江戸三国志」
...また中川清秀は元々...
吉川英治 「黒田如水」
...……が、あの小宰相は、そなたも知ってであろうが、元々、鎌倉方の廻し者じゃ...
吉川英治 「私本太平記」
...元々、彼らにすれば...
吉川英治 「私本太平記」
...元々、大高城の地理的な位置が無理な所にあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...元々百姓の家に生れ...
吉川英治 「新書太閤記」
...元々彼の郷土の国は...
吉川英治 「源頼朝」
...元々、諸国の源氏は、鎌倉殿を中心に、一体として起ったかというに、決してそうではありません...
吉川英治 「源頼朝」
...元々合わないものでした...
吉川英治 「源頼朝」
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