...冒険は元々覚悟の上だ...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...元々人の拵えたものですから...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...元々こっちで勝手なプログラムを拵(こしら)えておいて...
夏目漱石 「行人」
...元々私は此所(ここ)へ這入(はい)って来たのじゃない...
夏目漱石 「模倣と独立」
...元々人の借着をして威張っているのだから...
夏目漱石 「私の個人主義」
...しかるに元々彼は人を殺すことは断じてしません...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...元々養子の事だから……」「養子なんですか?」「ええ...
二葉亭四迷 「平凡」
...元々、田楽親方の花夜叉が、人買いから買ったか、親なし子を貰って来たかして、とにかく、一座の花形にまで、育てて来た藤夜叉なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...――元々、六角は佐々木の同族だし、その領地も隣し、道誉の下風につかねばならぬ家柄でもある...
吉川英治 「私本太平記」
...元々...
吉川英治 「私本太平記」
...元々、九州九ヵ国の諸豪は相譲(あいゆず)らぬ対立を持(じ)していたし、またとくに、少弐、大友の二氏は、菊池党とはまったく違う時勢観と利害の上にも立っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...正成は元々彼の素朴を愛していたからべつに咎(とが)めるふうでなく...
吉川英治 「私本太平記」
...「そちたちは、元々、いぜんお仕え申していた女院の御所に浮名をのこして、生涯を巷(ちまた)のうちにと、御所をあとに逃げ落ちたときから、すでに周囲の絆(きずな)は断ち、また治郎左は、伊賀の服部家の跡目も武門も、とうに捨てた決心ではなかったのか」「……はい」「もう忘れたのか...
吉川英治 「私本太平記」
...いや元々から朝廷の御民(みたみ)であった者どもではないか...
吉川英治 「新書太閤記」
...元々、百姓は性(しょう)に合わないといっている彼なのだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...けれど角兵衛は元々...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「其許(そこもと)とは試合わん」「なぜ」「元々...
吉川英治 「柳生月影抄」
...元々恋愛とまでいえる程な相思の愛ではなかったのだろう...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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