...私はまるで傀儡(くぐつ)の女のようにこの恥しい顔をあげて...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...傀儡(くぐつ)の歌の方が面白いかも知れない...
芥川龍之介 「好色」
...卑しい傀儡(くぐつ)の顏を寫しましたり...
芥川龍之介 「地獄變」
...これがまことの傀儡なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...同志林田の指摘したように僕の身辺(しんぺん)を覘(ねら)う一派の傀儡(かいらい)で...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...そしてこの西宮傀儡師が定住した部落は今尚西宮市の西宮神社の北に地名として殘つてゐる産所である...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...或は百太夫以前にこの産所に極めて原始的な傀儡子があつたのではないか...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...産所の傀儡子の人形は...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...作者の単なる傀儡にすぎない...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...自己の思慮の奴隷となり傀儡となって...
豊島与志雄 「ジャングル頭」
...(白人に立てられた傀儡(かいらい)ではない)彼等の心から推服する真の王者へと贈られた・大小酋長からの献上品だ...
中島敦 「光と風と夢」
...ロア・デ・リボー(淫猥(いんわい)王)わが邦中古傀儡(くぐつ)の長吏様の親方が所々にあって本夫(ほんぷ)外の男と親しむ女人より金五片ずつの税を徴した(ミュアーの『埃及(エジプト)奴隷王朝史』八三頁...
南方熊楠 「十二支考」
...傀儡(でく)の台詞(せりふ)に相応した結構な処世訓が添えてある位なものだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...権力争奪の傀儡(かいらい)にされるより...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...アアハアアアハア……」空家(あきや)の傀儡踊(あやつり)みんな田の草を取りに行っていたし...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...大阪乞食の傀儡師(くぐつまわし)や江戸のヨカヨカ飴屋...
夢野久作 「名君忠之」
...伯父の傀儡(かいらい)になって...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...いずれにしても信雄は一箇の傀儡(かいらい)にすぎない...
吉川英治 「新書太閤記」
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