...府縣市町村(ふけんしちやうそん)の大正(たいしやう)三年度(ねんど)の豫算(よさん)は三億(おく)二千七百萬圓(まんゑん)であつたものが昭和(せうわ)四年度(ねんど)の豫算(よさん)では十八億(おく)九千萬圓(まんゑん)に膨(ふく)れて居(ゐ)る...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...また自由になっても支那本部には四億万の人民がある...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...何億クローネという莫大なものであったろう...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...幸子は億劫(おっくう)がる妙子を無理に誘って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幾億の木の葉のひとひらもそよぎはしない...
中勘助 「島守」
...その幾万幾億とも数知れぬ心臓が一時に動くので...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...「それ」ちょっと億劫(おっくう)がった辻番が...
中里介山 「大菩薩峠」
...ものを考えるのが億劫(おっくう)になって来ると...
中島敦 「狼疾記」
...百億須弥をなす……これは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...八百億円に達している...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...富岡は湯にはいるのも億(おく)くうになつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...一方は熊本の山奥の僅か八百キロの電気会社から出発して今では構成会社二十七、払込資本三億円...
久生十蘭 「魔都」
...ここが一日に半ポンド使う億万長者の部屋か...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...交通不便の当時は市内からちょっと億劫(おっくう)で足が向かぬ...
山本笑月 「明治世相百話」
...現在の満洲国の独立は夕張川の四百億円の御蔭と云ってもいい位だ...
夢野久作 「近世快人伝」
...嗚呼(ああ)忠臣億民之霊(ちゅうしんおくみんのれい)ひとり楠公父子ばかりか...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...全く億劫になってしまう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...数億の人類が数億の眼を白うして睨み合う...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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