...急に御姫様は偸(ぬす)むように...
芥川龍之介 「邪宗門」
...一日でも安きを偸(ぬす)もうとしているのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...偸盗(ちゅうとう)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...主人の目先きを偸んでは怠ける...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...芥川龍之介君の『偸盗』はまだ未完だ...
田山録弥 「自他の融合」
...それは傭人(やとひにん)も彼(かれ)に倣(なら)つて自分(じぶん)も其(そ)の勞力(らうりよく)を偸(ぬす)むことが出來(でき)ないからである...
長塚節 「土」
...宵(よい)に偸(ぬす)んだ神酒(みき)の酔(えい)に乗じて...
夏目漱石 「虞美人草」
...代助の顔(かほ)を偸(ぬす)む様に見て行つた...
夏目漱石 「それから」
...そっと行って偸(ぬす)み出して来た...
夏目漱石 「それから」
...ことさらに偸(ぬす)み見たのだという心持がなおのこと募(つの)った...
夏目漱石 「明暗」
...欺きて安全を偸(ぬす)み...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...そっと隣りを偸(ぬす)み見ると...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それを偸み見ようと計つたのである...
牧野信一 「冬の風鈴」
...美禄(びろく)を獲(え)てのめのめと自己のみ半生の栄耀(えいよう)を偸(ぬす)むような鹿之介幸盛であろうはずはない...
吉川英治 「黒田如水」
...偸(ぬす)み聞きしていたな」「滅相(めっそう)もない...
吉川英治 「私本太平記」
...……次の五戒とは、殺生、偸盗(ぬすみ)、邪淫、貪酒(どんしゅ)、妄語のことじゃ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...偸(た)ち聞きしている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...金蓮の顔を眼のすみから偸(ぬす)み見る...
吉川英治 「新・水滸伝」
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