...佯狂(ようきょう)の彼には...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...その所謂(いわゆる)佯狂苦肉(ようきょうくにく)の計を褒(ほ)められて...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...余佯睡シテ聞レ之ヲ...
京山人百樹 「北越雪譜」
...「佯(いつわ)りのうそ」でも結局それがほんとうに活きていた人間の所産である限り...
寺田寅彦 「柿の種」
...小ブルジョアにとってはファシズムは自分が実際有っている佯りのない意識であるにも拘らず...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...だから必ずしも看板に佯りばかりあったわけではない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...生まれるとから自分を佯り大衆に嘘をつき...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...――で愚見によりますと鼻の発達は吾々人間が鼻汁(はな)をかむと申す微細なる行為の結果が自然と蓄積してかく著明なる現象を呈出したものでございます」「佯(いつわ)りのない愚見だ」とまた主人が寸評を挿入(そうにゅう)する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...書きたいことは多いが苦しいから許してくれ玉えとある文句は露佯(つゆいつわ)りのない所だが...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』中篇自序」
...しかし現代の精神病学はS・M(佯狂)というものの存在を疑い...
久生十蘭 「ハムレット」
...」感覚を佯(いつは)ることに忸(な)れた此女の情熱のうちに...
平出修 「瘢痕」
...われわれの前にあの方の佯(いつ)われていた brilliant な調子のためすっかり掩(おお)いかくされていたに過ぎないように思われるものだった...
堀辰雄 「菜穂子」
...そのように自己を佯(いつわ)ってまで...
堀辰雄 「菜穂子」
...われわれの前にあの方の佯(いつわ)られていた brilliant な調子のためすっかり掩(おお)いかくされていたに過ぎないように思われるものだった...
堀辰雄 「楡の家」
......
森川義信 「廃園」
...天台寺の住寺とは佯(いつは)り...
夢野久作 「白くれない」
...何卒(どうぞ)わたくし共一同の佯(いつわ)りのない赤心(まごころ)をお酌み取り下さいまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...あなたの絵姿を描いて差上げるからと佯(いつわ)って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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