...悄然として音無し...
太宰治 「右大臣実朝」
...音無しく食事を始め...
太宰治 「駈込み訴え」
...嘘は犯罪から発散する音無しの屁だ...
太宰治 「ロマネスク」
...机竜之助の音無しの太刀先(たちさき)に向っては...
中里介山 「大菩薩峠」
...机竜之助は西に向って構えたのが例の「音無し」です...
中里介山 「大菩薩峠」
...「待て――机竜之助が得意の手に音無しの構えというのがあると――あの吉田なにがしの手は――あれは音無しの構えではあるまいかしら...
中里介山 「大菩薩峠」
...竜之助の音無しの構えを破り得るものがなかったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...音無しに違いはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...御身にはその音無しの構えとやらをどのようにあしらわれる...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ知ることのできないのは机竜之助が音無しの構え...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の音無しに構えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの人の剣法が音無しの構えと言われるようになったのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつとかは驚かすべきあけぬ夜の夢さめてとか言ひし一言「上よりおつる」(いかにしていかによからん小野山の上よりおつる音無しの滝)と書かれたものらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...朝夕に泣く音(ね)を立つる小野山はたえぬ涙や音無しの滝と解すべきものらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...四辺(あたり)はひっそりとして物音無し...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...そこで死物狂いになってスースーフウフウと音無しの笛を吹き立てたが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...日ごろの音無しい三島を知っているものらは転げるように笑い出すと...
横光利一 「旅愁」
...」「あの果ての小さな所で音無しくじっと坐らせられて...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索