...とっつかまえて見りゃ何のことはない...
芥川龍之介 「海のほとり」
...何のことはない、野砲、速射砲の破裂と光弾の光とがつづけざまにやって来るんやもの、かみ鳴りと稲妻とが一時に落ちる様や、僕等は、もう、夢中やった...
岩野泡鳴 「戦話」
...一体、この海龍倶楽部は、表面は一秘密結社ではあるけれども、その背後には某大国の官憲の庇護(ひご)があり、上海の警視庁と直通しているといわれ、何のことはない、某大国と中国警察との共同変装のようなものである...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...乱舞する――何のことはない...
谷譲次 「踊る地平線」
...今になってそんなことをいっては、何のことはない、まるで私を騙(かた)っていたようなものじゃないか」そういうと、女は返答に窮したように黙って焦(じ)れ焦れしながら、肩で大きな息をしているばかりである...
近松秋江 「狂乱」
...私は、何のことはない、ちょうど、毛剃九右衛門(けぞりくえもん)の前に引き出された小町屋宗七(こまちやそうしち)といったような恰好(かっこう)で、その婆さんの前に手を突いて、「いろいろとんだ御厄介をかけます...
近松秋江 「霜凍る宵」
...何のことはないただの伝令に過ぎないのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...明朝は早立ちということになれば何のことはないのだが――町を通りながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...それもその心得でさえあれば何のことはないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...その娘だけを船中へ単独で収容して置けば何のことはないのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ抜群なる手柄だけでありさえすれば何のことはないのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...何のことはない塹壕のだんだら染が出来上ってるような箇所があった...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...ところが、この機敏な頭に何か不幸が降りかかり、彼自身が苦しい羽目に立つようなことになると――そんな人格などはどこかへ雲がくれをしてしまうのだ! その確乎たる人物が、すっかり狼狽してしまい、似ても似つかぬ憐れむべき臆病者に、見る影もない弱々しい子供に変ってしまう、いや、何のことはない、あのノズドゥリョフがよく口癖にいう、助平になってしまうのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何のことはない、まるで大きな花束のようでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...何のことはない箱(はこ)のやうな室(へや)で...
三島霜川 「平民の娘」
...何のことはない、春さんがあんなに恐がっていたトラクターの音から心中するのを助けて貰ったようなものだ、と金吾さんは寂しそうに笑っていましたっけ...
三好十郎 「樹氷」
...だがわかって見れば、何のことはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何のことはないお伽話(とぎばなし)みたような筋道になってしまいますが...
夢野久作 「キチガイ地獄」
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