...少時学語苦難円 唯道工夫半未全到老始知非力取 三分人事七分天趙甌北(ちょうおうほく)の「論詩」の七絶はこの間の消息を伝えたものであろう...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...それは私の家では結婚する時にきっと先祖から伝えてきた名玉を結婚の指輪に入れなければできない事になっています...
有島武郎 「燕と王子」
...少なくとも簡単に表してなおその趣を伝えやすい...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...多聞山へ使者を立てゝ敵の背後を衝(つ)くようにと云う命令を伝えたのであったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...いつの間にかポルジイは真面目(まじめ)にドリスに結婚を申し込んだと云う噂が伝えられた...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...話を伝え聞いた町の人達までが大勢...
豊島与志雄 「夢の卵」
...行動の伝えるものは...
中井正一 「図書館法の成立」
...その結果を自分に伝えるように頼んだ...
夏目漱石 「行人」
...逆に重要な意味を伝えており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...……はあ……直ぐ伝えときます...
三好十郎 「鈴が通る」
...姫君への憧憬(あこがれ)を常に伝えさせるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そは人間の伝えと世の小学とに由るものなり(「コロサイ人への手紙」二の八)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この当時の翁の苦心が多少に拘らず世に伝えられていた証左としてここに附記しておく...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...一息のうちに律を刻んで四方へ響きを伝えますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...若殿のお帰りと伝え合って...
吉川英治 「剣の四君子」
...どうか旧(もと)の職にとどまってさらに、士気を養い、国を治めよ」と、伝えさせたが、「すでに、馬謖(ばしょく)を斬って、法の尊厳をあきらかにしたものを、私みずからそれを曖昧(あいまい)にするようなことでは、到底、このさきの軍紀を正し、蜀の国政にあずかることもできません」孔明はそう拝答するのみで、どうしても旧職に復さなかった...
吉川英治 「三国志」
...子孫にまで伝えたということだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...右のごとく河間七篇は学而篇と異なって孔子の言行を伝えることを主眼とする...
和辻哲郎 「孔子」
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