...私の室附(づき)の山中は五人抜きの勝利を得し由(よし)に候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...「藤八拳(けん)をやらない?」ひとりが誘うと、「さあ、おいで」斧四郎は、機嫌がなおって、「五人抜きで、勝った者には、これを遣(や)るぞ」寛哉(かんさい)の蒔絵(まきえ)の筒に、後藤彫(ごとうぼり)の鮎(あゆ)の金具のついている二百両もする莨入(たばこい)れを芸妓(おんな)たちの中へ抛(ほう)った...
吉川英治 「松のや露八」
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