...即ち両々相対して...
大隈重信 「勢力の中心を議会に移すべし」
...両々相対峙(あいたいじ)して譲らず...
太宰治 「惜別」
...殊に異種の民族異邦の文化両々相比し来て而後(しかるのち)真に国民の特質文明の真相を発揮するを得るにあらずや...
津田左右吉 「史論の流行」
...政界の両雄なりと公認せらるゝものなり其政治的手腕は真に両々相当るが為めなりされど党首として之を論ずれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これに配置せられたる単純なる後景(こうけい)はあたかもパストラル曲中の美なる風景に等しく両々相伴うて看者の空想を音楽の中(うち)に投ぜしむ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これは実に両々相待って火花の散るような壮観を呈したのを覚えている...
中里介山 「生前身後の事」
...両々甚(はなは)だ気まずい空気が漂って来たが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この夜中にまでも覆面を取らないですまし込んで会話をつづけている点だけは両々相譲らないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...両々共にその咽喉首(のどくび)に当る...
中里介山 「大菩薩峠」
...「頼むから医科へ行け」「文科ならゆきます」両々...
野村胡堂 「胡堂百話」
...両々相譲らざる二大勢力...
久生十蘭 「魔都」
...もとより両々相俟って進むことを必要とする...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...両々相並べて疾駆させながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...両々相まって我々の生命を構成しているのだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...既に二つの生活趣味は両々相対立し...
柳田国男 「木綿以前の事」
...湖岸をすすむ陸の行軍と――両々相映じてゆくさまは壮観というもおろかであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...石秀(せきしゅう)と孫立とはただちに鎗(やり)を合せ、両々譲らず、火をちらし、鎗身(そうしん)を絡(から)みあい、激闘数十合におよんだが、勝負、いつ果てるとも見えなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...両々こう二者のかけひきは...
吉川英治 「随筆 新平家」
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