...弟の不行跡にある...
芥川多加志 「四人」
...主人公の不行跡よりは主婦の感化力の乏しいのを証拠立てる...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...己の不行跡を反省して...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...なにか奥様に不行跡があっての御離縁ではあるまいかなぞと申しますが...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...M老人の代筆をしてあげる、うれしい手紙を読まされ、うれしい返事を書いてあげた、別れた妻、十五年間、新らしい妻、不行跡、古い妻、――人生は走馬燈のやうに廻転する現実を観た...
種田山頭火 「其中日記」
...不行跡というは若年より不学にして何事をも弁(わきま)えず育ち候よりのことに候...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...男子(おとこ)の方(かた)が不行跡で...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...あなたの多少の不行跡...
豊島与志雄 「常識」
...素性も、碌に判らぬうち、肌を許して、その不行跡を、恥じさえせず、運命?――不埓なっ、何を申す」袋持は、顔を赤くした...
直木三十五 「南国太平記」
...不行跡で愛想を尽かされ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「武士の娘にあるまじき不行跡...
野村胡堂 「百唇の譜」
...このごろの永田の不行跡は...
火野葦平 「花と龍」
...仕事から不行跡へ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...近寄る者も出来なかつたのか)事実の上では別段に何の不行跡な振舞ひもなかつたらしい...
牧野信一 「小川の流れ」
...どんなに不行跡な夫と永く暮して来たにも関はらず...
牧野信一 「鏡地獄」
...三月六日に優善は「身持(みもち)不行跡不埒(ふらち)」の廉(かど)を以て隠居を命ぜられ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...母のしていることは、不行跡とか、みだらだというだけではありません...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「なんと申しておる」――綱宗さまの不行跡は茂庭どのがすすめたものである...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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