...少しでも不行跡を認められては工合が悪い...
江見水蔭 「備前天一坊」
...そんな不行跡を明るみに晒(さ)らされてはたまったもんじゃない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...M老人の代筆をしてあげる、うれしい手紙を読まされ、うれしい返事を書いてあげた、別れた妻、十五年間、新らしい妻、不行跡、古い妻、――人生は走馬燈のやうに廻転する現実を観た...
種田山頭火 「其中日記」
...細君が不行跡を働いたので夫婦わかれをして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...さらに不行跡な夫からは虐待(ぎゃくたい)されているにもかかわらず...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...男子(おとこ)の方(かた)が不行跡で...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...右京ノオフクロガ不行跡デ...
中里介山 「大菩薩峠」
...不行跡で愛想を尽かされ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...園の兄は園江の不行跡を知つても全く淡々として釣に耽つてゐたが...
牧野信一 「淡雪」
...近寄る者も出来なかつたのか)事実の上では別段に何の不行跡な振舞ひもなかつたらしい...
牧野信一 「小川の流れ」
...どんなに不行跡な夫と永く暮して来たにも関はらず...
牧野信一 「鏡地獄」
...不行跡な娘であったと幻滅を覚え...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不行跡だと云うことは出来ない...
森鴎外 「心中」
...後に不行跡のあつた事も聞いてゐるが...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...母のしていることは、不行跡とか、みだらだというだけではありません...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「――なにかあったのか」「これまでの不行跡さ...
山本周五郎 「竹柏記」
...小普請組の内で不行跡のため失踪(しっそう)した者たちが数名...
山本周五郎 「風流太平記」
...そんな事を未亡人の生前の不行跡と一緒に長々と書き並べてある...
夢野久作 「あやかしの鼓」
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