...ありきたりの不行跡である...
芥川多加志 「四人」
...己の不行跡を反省して...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...何も知らない宮本氏へ夫人の不行跡を洗い立てて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...なにか奥様に不行跡があっての御離縁ではあるまいかなぞと申しますが...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...」若旦那の不行跡に就(つ)いて...
太宰治 「酒の追憶」
...幸子は自分の肉身の者の度重なる不行跡(ふぎょうせき)を何として耻を感ずることなしに打ち明けることが出来ようぞ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さらに不行跡な夫からは虐待(ぎゃくたい)されているにもかかわらず...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...不行跡というは若年より不学にして何事をも弁(わきま)えず育ち候よりのことに候...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...男子(おとこ)の方(かた)が不行跡で...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...あなたの多少の不行跡...
豊島与志雄 「常識」
...すべて娘お染の不行跡から起つたことで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの女の不行跡(ふぎやうせき)に近づけるやうに思はれたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...園の兄は園江の不行跡を知つても全く淡々として釣に耽つてゐたが...
牧野信一 「淡雪」
...近寄る者も出来なかつたのか)事実の上では別段に何の不行跡な振舞ひもなかつたらしい...
牧野信一 「小川の流れ」
...それを変えようとするのは慥(たし)かに不自然だ」岡村の不行跡が明るみに出...
山本周五郎 「竹柏記」
...――むつの守が不行跡によって逼塞を仰せつけられ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼女は恐ろしい男喰いとしか思えない――彼女は自分の不行跡を蔽い隠すために享楽団を作っているのだ――享楽団員は彼女のお下りを頂戴して...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そうして奥さんの不行跡(ふしだら)を自分一人が知っている事のように洗い泄(ざら)い並べ立てて脅迫しながら...
夢野久作 「二重心臓」
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