...強靱な木を不器用な一方に偏った枠組にして...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...不器用な手先でまたやり出した...
豊島与志雄 「或る素描」
...女は不器用なお辞儀をして云った...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...以前はこの水田が甚だ不器用な区分で...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...不器用な手つきで...
林芙美子 「浮雲」
...みんな遠くへ行つちまふのね‥‥」埼子が不器用な手つきでみんなにビールをつぎながら云つた...
林芙美子 「就職」
...」「まあ若い……」女が着物をぬいで不器用な手つきで支度をしているのをそばでじっと見ていると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...炊事も洗濯も縫ものもとにかく不器用ながら出来るやうになつたとき僕の妻は死んだ...
原民喜 「災厄の日」
...不器用な娘になり切っていた...
久生十蘭 「金狼」
...運命とは元来かくのごとく不器用なものであろう...
久生十蘭 「黒い手帳」
...とても怖いグレート・デンが一匹やつてくるのよ! どうせあんな不器用な奴にそんな氣のきいた眞似は出來つこないけれど...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...彼はいきなり立ちあがると不器用な歩き方でロツヂを出て行つた...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...またしても不器用な手つきで鉄槌を握って...
正岡容 「圓太郎馬車」
...不器用な腕の中に揺りうごかしながら歩いて来るのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...しかしこれらのスケッチは絵心のない不器用な人物には描けるようなものではなく...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...不器用な爬虫類の大きな群れが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...他の少年座員達は、誰も、この憂欝な顔をした、芸の不器用な、そして親方におぼえのよくない黒吉と、進んで遊ぼうというものはなかった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...甚(はなは)だ不器用なものであった...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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