...さうしてドンキホーテは...
太宰治 「郷愁」
...天晴(あっぱ)れ衆人の嘲笑と愚弄の的になりながら死ぬまで騎士の夢をすてなかったドンキホーテと...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...えらい武人や学者のどれだけのパーセントが一種のドンキホーテでなかったか...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...道庵先生がドンキホーテを読んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...ドンキホーテ氏のサンチョー氏に於けるが如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...ドンキホーテにゆく...
中原中也 「散歩生活」
...珠算独(ひと)り学びなどいう本まで、珠算なんてする気もなく読んだし、ドンキホーテも、渡辺崋山(わたなべかざん)も、占易(うらない)の本から、小学地理、歴史、修身、全く何でもかでも活字の並んでいるものは手当たり次第に読んだよ」と、藤原は、何だか、河(かわ)の堤防が決壊しでもしたように渦を巻いて彼の話を話し出した...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ドンキホーテ並みの若者なんか探す余裕はなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ドンキホーテと呼んでくれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...馬鹿なドンキホーテみたいなことをしているもの...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...……馬鹿な! そんなに尤もらしい顔をして見てゐるなんて! 笑はれるぞ! この若年なドンキホーテ奴!」と我と自らを嘲つて見た...
牧野信一 「思ひ出した事(松竹座)」
...ドンキホーテとも三銃士の一人とも...
牧野信一 「凩日記」
...勿論人形芝居を観た験もない滝巻村のドンキホーテやロビンフツドを何うしてそれらの書が斯くも囚へて...
牧野信一 「三田に来て」
...ハムレツトだつてドンキホーテだつて...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...さつきの「ハムレツトだつてドンキホーテだつて……」などゝ云つて余の頭の鈍さを披瀝したところで仕方があるまい...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...そして私の空想ではドンキホーテのロシナンテにも匹敵すべき私の愛馬であつたが...
牧野信一 「夜見の巻」
...シャリアピンは晩年に日本にも来ましたし「ドンキホーテ」という映画も日本に来ましたから...
三浦環 「お蝶夫人」
...こわれたカブトを気にして居るナイトのドンキホーテと同じ木の根に腰をかけて仲よくして居るところを見ると...
宮本百合子 「暁光」
便利!手書き漢字入力検索