...殊にその女人像は一面に埃(ほこり)におおわれたまま...
芥川龍之介 「悠々荘」
...實(げ)に自らを誇(ほこ)りつゝ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...それがつづくあいだはみずみずしく咲きほこり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...おかっぱ洋装の孫娘がお祖母(ばあ)さんとバタ入れとにほこりがかからないようにと大きな鶏籠のようなものをすっぽりかぶせておいたのをおかあさんが見つけて驚いて籠を引き起こしている図である...
寺田寅彦 「柿の種」
...勝ちほこった敵砲兵が集中する砲火の下に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...前なる敵を突こうと戈(ほこ)を引いた李陵は...
中島敦 「李陵」
...天井裏ながら埃(ほこり)の一つ一つも読めそうです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...髪へ埃(ほこり)と煤を塗りこくった辛抱には驚いたよ」「…………」「八...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お銀は圓三郎の袷(あはせ)のほころびを縫つてゐた樣子だ――お銀の部屋に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し下の方に大きな綻(ほこ)ろびが出来ていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...)二人はわらじを解(と)いてそれからほこりでいっぱいになった巻脚絆(まきぎゃはん)をたたいて巻き俄(にわ)かに痛(いた)む膝(ひざ)をまげるようにして下駄をもって泉に行った...
宮沢賢治 「泉ある家」
...旗の竿(さお)を幡桙(はたほこ)というのもその一つの例であり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...綻(ほころ)びだらけの袷(あわせ)に三尺をしめ...
山本周五郎 「風流太平記」
...白い埃(ほこり)をのこして...
吉川英治 「私本太平記」
...すでに鉾(ほこ)すら上代からあったのに...
吉川英治 「私本太平記」
...黄ろい埃(ほこり)があがっていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...祠(ほこら)の裏へ廻って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その時――祠(ほこら)のうしろからは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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