...ぴしゃぴしゃと気疎(けうと)い草鞋(わらじ)の音を立てて...
有島武郎 「カインの末裔」
...味噌汁をかけてやったらぴしゃぴしゃと甞めた...
長塚節 「太十と其犬」
...鍋の破片へまけてやった味噌汁をぴしゃぴしゃと嘗めて居る音が聞えるように思われたり...
長塚節 「太十と其犬」
...赤がいつものようにぴしゃぴしゃと飯へかけてやった味噌汁を甞める音が耳にはいったり...
長塚節 「太十と其犬」
...二本の指で汚(きた)ない表紙をぴしゃぴしゃ敲(たた)きながら...
夏目漱石 「永日小品」
...ぴしゃぴしゃする響が...
夏目漱石 「行人」
...冷飯草履をぴしゃぴしゃ云わして...
夏目漱石 「坑夫」
...ぴしゃぴしゃ敲(たた)き始めた...
夏目漱石 「坑夫」
...ぴしゃぴしゃ投出すと約百余人ちゃんと...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...絶え間なくぴしゃぴしゃ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...たまり水にぴしゃぴしゃ鼻面(はらづら)をつけて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ぴしゃぴしゃと雨水を踏む音がした...
山本周五郎 「青べか物語」
...「いややいややいやや出ていけっ」こういう叫びに続いてどたんばたんぴしゃぴしゃという物音が起こった...
山本周五郎 「陽気な客」
...ぴしゃぴしゃとわが手で肉体を叩いて見せているらしく――「一頃(ひところ)からみれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぴしゃぴしゃ太(びんた)を食ったあげく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...額の血をぴしゃぴしゃ洗う...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...本でぴしゃぴしゃと撲ったことが慟哭(どうこく)の中で思い出されていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...月の光りをぴしゃぴしゃ撥ねかえしたり...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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