...はるかに温乎(をんこ)たる長者の風を示してゐることは確かである...
芥川龍之介 「僻見」
...生きてかかる憂目(うきめ)見んより死してこの苦を免かるる方はるかに勝(まさ)るべしなど思ひたるは幾度もありたれど...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...はるかによかった...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...はるかに一層価値のある教育に対しては何の料金も課されない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...相かわらずはるかにその上のほんとうの...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自動車に乘つて海濱づたひに遁走して行くはればれしき四人のすがたをはるかに思つた...
太宰治 「道化の華」
...はるかに忠実な記録であり実証的な資料として役立つものである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...われわれがおおよその見当をつけているよりもはるかに無邪気で単純なものである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...はるかにながめやるばかりでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今かれはその表現のはるかに遠い原因の種明しをした...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...はるかに要慎(ようじん)深い扮装(いでたち)ながら...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...はるかに先進諸国を凌駕した...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...はるかに大きな・はるかに乞い願うに足る・ものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)犯罪そのものよりもはるかに罪深い処刑を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...はるかに海の中に突き出ている岬の大磐(おおいわ)の上に跪(ひざまず)いて...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...はるかに日日の金の差額には鈍感な自分を識った...
横光利一 「旅愁」
...人間の手で造った偶像よりははるかに貴い生が充ちわたっている...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...害がはるかに少ないのだそうである...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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