...不完全なものでせうが...
有島武郎 「私有農場から共産農団へ」
...既成芸術の場合は不完全ながらも一応著作権法というものを持つているからまだしもであるが...
伊丹万作 「著作権の問題」
...不完全なんだから...
海野十三 「人造人間の秘密」
...不完全なんですか」「そのわけは...
海野十三 「人造人間の秘密」
...不完全な押入が設けられてあった...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...私がこれまで自分の顔と言い慣れてきたあの不完全などっちともつかぬ顔よりも...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...もし失明以前を知っていたら失明後の顔が不完全なものに見えたろうけれども幸い彼は彼女の容貌に何一つ不足なものを感じなかった最初から円満具足した顔に見えた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ひどく不完全なものなんですよ...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...それらの業績は現在においてはなお不完全なものであり偏するところの多いものであるから...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...こんな不完全な言葉を使った「論理」などは当てになるはずがない...
寺田寅彦 「KからQまで」
...処で常識は一面に於て不完全な知識を意味する場合を有つであろう...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...この意味からして皆不完全なものばかりである...
夏目漱石 「道楽と職業」
...意識推移の原則については私の「文学論」の第五篇に不完全ながら自分の考えだけは述べておきましたから...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...智徳ともに不完全なる人間社会は...
福沢諭吉 「学問の独立」
...現行暦法の不完全なことが知られて...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...不完全なものが現存するのだから...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...我々ばかりが不完全な貧弱な状態の下に産み出され...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは避け難い不完全な世の出来事としていつも看過される...
柳宗悦 「民藝四十年」
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