...――勿論その人はその人自身烈しい性欲を持つてゐる余り...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...これをその人自身の發展の參考としてゐる幾多の人があることを信じてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼は又その人自身の思想としては尊敬すべきものを持つてゐさうに見えながら...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それはその人自身が最もよく知り抜いている筈(はず)の事柄だから...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その人自身の娘だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その人自身の家族にさえも知られていない秘密の生活を探求することが...
江戸川乱歩 「影男」
...溺死した人やのその人自身の詳(くわ)しい実話などもあった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...その人自身が健康でなくてはならない...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...その人自身が王の子です...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...かつその人自身でさえ「自分の辞書には不能という言葉はない」とまで言っておったと言い伝えられているそのナポレオンが...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...作者としての作品の表現――その人自身の文章が...
水野葉舟 「言文一致」
...その人自身がたゞその変な口語体で小説を書いたといふ事実が残つてゐるだけで...
水野葉舟 「言文一致」
...それにその人自身の全勢力が集注(しゅうちゅう)して...
水野葉舟 「テレパシー」
...その人自身には捨てられない絆(ほだし)が幾つもあるものなのでございますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人はその人自身によって何事もあらためるものを更(あらた)めてこそいいが...
室生犀星 「花桐」
...その愉快はその人自身から引き出されるのだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その人自身そうせずにいられなかったからで...
山本周五郎 「花も刀も」
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