...そぞろ歩きの女(をみな)に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...病に居ても松木立のそぞろ歩きが出来ないこともなかろう...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...このそぞろ歩きをつづける前に...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...夕方浴後の涼風を求めて神田の街路をそぞろ歩きするたびにはこの「初恋」の少女の姿を物色する五十四歳の自分を発見して微笑する...
寺田寅彦 「青衣童女像」
...夕凉みのそぞろ歩きをすることもあった...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...藪蚊(やぶか)の苦しみなき町中(まちなか)の住居(すまい)こそ夏はかへつて物干台(ものほしだい)の夜凉(よすずみ)縁日(えんにち)のそぞろ歩きなぞ興(きょう)多けれ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...かなりに広い庭内のそぞろ歩きをはじめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...この下を二人が悠々閑々(ゆうゆうかんかん)とそぞろ歩きながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...小径をそぞろ歩きすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが皆(みん)なそぞろ歩きでもするように...
夏目漱石 「行人」
...そぞろ歩きにも悪くない時候でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そぞろ歩きしようという...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...そのそぞろ歩きを一瞬たりとも休まずに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...しずかな森の間や泉のほとりをそぞろ歩きしている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そぞろ歩きでもしようというのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...暮れなやむ黄昏や早朝のそぞろ歩きのお伴をした...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...梅香鬼(ばいこうき)朝飯前に百射の弓と半刻(はんとき)のそぞろ歩きは...
吉川英治 「江戸三国志」
...そぞろ歩きにそこらの磯まで出てみようと思う...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索