...いかなる場合にもぐらつくことのない立派な余裕を築き上げることに尽きるようである...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...うまった跡にぐらつく安借家が出来た...
岩野泡鳴 「耽溺」
...またせっかく決心したことでも少し思うようにならぬとぐらつく...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私は自分が小説を書く事に於(お)いては、昔から今まで、からっきし、まったく、てんで自信が無くて生きて来たが、しかし、ひとの作品の鑑賞に於いては、それだけに於いては、ぐらつく事なく、はっきり自信を持ちつづけて来たつもりなのである...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...ぐらつく財産じゃない...
太宰治 「新釈諸国噺」
...すぐもうぐらつくのでございますよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その信念が多少ともぐらつく度に...
豊島与志雄 「常識」
...ぐらつく王位を固めんためには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
......
広海大治 「サガレンの浮浪者」
...ぐらつくことのない信念がなかったら...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...普段のベナは神経過敏でぐらつく男じゃないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...ぐらつく舟は前と後に重みをつけ...
本庄陸男 「石狩川」
...詩とはなにかと来られると四十年の年月もぐらつくみたいで先ず...
山之口貘 「詩とはなにか」
...終りに「手紙の遣(や)り取りなどすると心がぐらつくから当分は便りをしない...
山本周五郎 「柳橋物語」
...その石に入した鉄棒がぐらつくので...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ぐらつく筈はありません...
吉川英治 「新書太閤記」
...小舟のようにぐらつく...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...小舟のようにぐらつく...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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