...いかなる場合にもぐらつくことのない立派な余裕を築き上げることに尽きるようである...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...400【1】1.ぐらつく家屋...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...私は自分が小説を書く事に於(お)いては、昔から今まで、からっきし、まったく、てんで自信が無くて生きて来たが、しかし、ひとの作品の鑑賞に於いては、それだけに於いては、ぐらつく事なく、はっきり自信を持ちつづけて来たつもりなのである...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...ぐらつく財産じゃない...
太宰治 「新釈諸国噺」
...船足のよくとれてない船がわずかな物にぶつかってもぐらつくと同じく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心のうちでぐらつくのを見て不安を覚えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その信念がぐらつく...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところがその晩ボースンは船長から「ねじ」のぐらつくほど「油をしぼられた」のであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ぐらつくことのない信念がなかったら...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...)ぐらつく イスの上に たちながら きつねめさんは じろりと 見下ろして...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...ぐらつく舟は前と後に重みをつけ...
本庄陸男 「石狩川」
...折角(せつかく)築上(つきあ)げて來た藝術上の信仰(しんかう)が根底(こんてい)からぐらつくのであツた...
三島霜川 「平民の娘」
...詩とはなにかと来られると四十年の年月もぐらつくみたいで先ず...
山之口貘 「詩とはなにか」
...終りに「手紙の遣(や)り取りなどすると心がぐらつくから当分は便りをしない...
山本周五郎 「柳橋物語」
...――手紙のやりとりなどすると心がぐらつくから当分は便りをしない...
山本周五郎 「柳橋物語」
...その石に入した鉄棒がぐらつくので...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ぐらつく筈はありません...
吉川英治 「新書太閤記」
...小舟のようにぐらつく...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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