...ちょうど後世のお高祖頭巾(こそずきん)のように首の全部を覆(おゝ)い隠して...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...銀杏返(いちょうがえ)しの鬘(かつら)の上にお高祖頭巾(こそずきん)を冠(かぶ)り...
谷崎潤一郎 「秘密」
...お高祖頭巾(こそずきん)をかぶるもありき...
永井荷風 「桑中喜語」
...お高祖頭巾の女は人並よりこころもち高いくらいですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それと相合傘をしていたお高祖頭巾(こそずきん)の女の人を...
中里介山 「大菩薩峠」
...お高祖頭巾に向って特別注意を払ったのではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...お高祖頭巾にすらりとした後ろ姿...
中里介山 「大菩薩峠」
...お高祖頭巾のお静...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがは親分だ」「おだてちやいけない」「お高祖頭巾(こそづきん)を深く冠(かぶ)つた若い女で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お京(きやう)はお高祖頭巾(こそづきん)眉深(まぶか)に風通(ふうつう)の羽織(はおり)着(き)て例(いつも)に似合(にあは)ぬ美(よ)き粧(なり)なるを...
樋口一葉 「わかれ道」
...お高祖頭巾のなかのやさしい目が...
正岡容 「寄席」
...遠い夜風のなかのお高祖頭巾は...
正岡容 「寄席」
...お高祖頭巾のなかにポッカリ白く浮いていた三年前の晩の忘れられないあの顔だった...
正岡容 「寄席」
...この女は鼠色のお高祖頭巾(こそずきん)ですっぽりと顔まで包んで...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...お高祖頭巾をかぶったその一人がとても母によく似ていたという話を聞くと...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...お高祖頭巾のようにかぶってその夜...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...お高祖頭巾(こそずきん)を冠って...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お高祖頭巾の女――あとで分ったことであるが...
吉川英治 「大岡越前」
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