...お高祖頭巾(こそずきん)に面(おもて)を隠した若い女性だった...
海野十三 「くろがね天狗」
...一刀のもとに切り捨ててやるまでのこと……」お高祖頭巾の女は...
海野十三 「くろがね天狗」
...ちょうど後世のお高祖頭巾(こそずきん)のように首の全部を覆(おゝ)い隠して...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...女の人がお高祖頭巾(こそずきん)で覆面をしているのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...それと相合傘をしていたお高祖頭巾(こそずきん)の女の人を...
中里介山 「大菩薩峠」
...最後に寝るから起きるまでかぶり通しのお高祖頭巾(こそずきん)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...顔にはお高祖頭巾(こそずきん)をかぶったままでの...
中里介山 「大菩薩峠」
...お高祖頭巾に向って特別注意を払ったのではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...「もし」と呼びとめたのはお高祖頭巾の婦人です...
中里介山 「大菩薩峠」
...お京(きやう)はお高祖頭巾(こそづきん)眉深(まぶか)に風通(ふうつう)の羽織(はおり)着(き)て例(いつも)に似合(にあは)ぬ美(よ)き粧(なり)なるを...
樋口一葉 「わかれ道」
...第一部 お高祖頭巾の月稽古一「今つけてやる」そう言ったきり...
正岡容 「寄席」
...紫のお高祖頭巾目深にパチッとしたあのお艶ちゃんの目とが...
正岡容 「寄席」
...朝風呂にはいって、あっさりと隠し化粧をすると、軽く朝げをすまして、例の町女房にしては、少し小意気(こいき)だというみなり、お高祖頭巾に、顔をかくして、出かけてゆく先きは山ノ宿の方角だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...すんなりとしたお高祖頭巾の姿が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お高祖頭巾の間からのぞいている目なぞ...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...老女はお高祖頭巾をかぶった女の召使のように感じられたと言う...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...お高祖頭巾の遍路が金のお札を飲まそうとしたのは父ではなく母であったはずだ...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...紫色の縮緬(ちりめん)のお高祖頭巾(こそずきん)を冠(かぶ)った母につれられて...
横光利一 「洋灯」
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