...お客様が来たとなると不思議にたて続くし……」「不仕合わせなんぞも来出すと束(たば)になって来くさるて」倉地は何か心ありげにこういって渋い顔をしながらこの笑い話を結んだ...
有島武郎 「或る女」
...「お客様でございますよう...
泉鏡花 「縁結び」
...お客様たちは閉口して...
太宰治 「水仙」
...そんなお客様はおいでがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お客様でございます」「誰か」福村が肥った身体を大儀そうに起すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...変ったお客様にはこのごろは慣れていますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...お茶漬を食べているお客様をながめたまま...
中里介山 「大菩薩峠」
...店の者もお客様も町内の方もよく御存じです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お客様も部屋の中におりましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...石垣の方へ廻しているのなら、今日はこちらへ落としてもらいたいですが、半日やそこいらなら、辛抱するけれど、一滴も出ないで、一日中ってことになると、まことに悲しいでのう、お客様商売で、お客様に、風呂にも入ってもらえんことになるで」大山は、緑屋のおかみにとっ捕まると、要求が無理でないだけに、返答にも困るし、対策に到っては、手も足も、どころではなく、水が出ないので、逃げ出そうとしたのだが、間に合わなかった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...だッて何時(いつう)かもお客様のいらッしゃる前で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「お客様を退出させてよろしいですか」とシャレが皮肉っぽく訊(き)いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...内外貴顕紳士淑女で会場は一杯のお客様でした...
三浦環 「お蝶夫人」
...どんな親しくたってお客様であるにちがいないひと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...生きた鯉をお持ちになりこれを上げてくださいと言ってお帰りになられたお客様がございますので...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...どうしても今夜中に立たなくちゃならねえ」「お客様じゃねえか」この時...
山中貞雄 「森の石松」
...お客様は」「御普請の棟梁(とうりょう)どもだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ちがう! 柳橋の浜中屋ではないか」「はい」お菊ちゃんは澄ましこんで、「一昨日(おととい)から、お客様方が、私どもへお遊びに来ていらっしゃいますから、船は、あちら様のでございます」「ふーむ……...
吉川英治 「松のや露八」
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