...お客様にも挨拶をするものだと軽くたしなめた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...小川のお客様も来てゐると清子の言つたソノ時...
石川啄木 「鳥影」
...大懸賞本お化け大会入口より出口まで無事御通過なされしお客様には...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...かえって実物をただちにお客様の手にとって見られるという風にした方が...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...これはお客様用に使ったりしていた...
高村光太郎 「美術学校時代」
...お客様の御伴ですが...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...わがしばしば草履をそろへ茶を汲みて出(だ)せし楽屋のお客様には大槻如電(おおつきじょでん)永井素岳(ながいそがく)などありけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...そんなお客様はおいでがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえってこの人見知りをしないお客様のさばけ方に恐悦し...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お客様は何処(どこ)へ行きなさるだよ」茶店の女房は茶代の鳥目(ちょうもく)を読み乍ら...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...それでお客様から苦情を持込んで来て...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...おひささんがお客様のための皿小鉢を洗っています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ピタリと黙る)浜子 ……なんだえ鈴や?鈴 お客様が見えたんですけど...
三好十郎 「樹氷」
...只今お客様が二組いらっしって相子さんに喫煙椅子の方でお話したいと仰言っていらっしゃいますが...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...――お客様あ若いに似合ずよくこんな年寄の思出話を聞いてくらっしゃる...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...其奴(そいつ)は僕が……私がここのお客様に持って来ようとするウイスキー入りの珈琲(コーヒー)を捕まえて片言で……こっちが先だ...
夢野久作 「暗黒公使」
...「お客様、お腹がおすきなさいましたろう、さ、御飯をやっておくんなさい」半五郎の女房のお常が、奥へ膳(ぜん)や飯櫃(めしびつ)を運んでいるところへ、外から帰ったらしい物音がしたので、「次郎かあ?」「おい」「行燈(あんどん)をとぼしてくんな」「おっ母(か)あ、何処にあるのよ行燈は?」「今朝(けさ)おめえが片づけたんじゃないか」「ああ、油がねえよ」「油壺はうしろの棚に乗っている...
吉川英治 「江戸三国志」
...すぐ駈け出そうとしたが、半瓦やお杉たちを顧みて、「お客様方、ちょっと失礼いたします...
吉川英治 「宮本武蔵」
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