...おとしの浅い箱火鉢の前に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ふちの焦げた箱火鉢に安ツぽい藤づるのおほ土瓶がかかつてゐるのを見ても...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...箱火鉢には、新しいニュームのやかんが湯気を噴きあげてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...古道具屋で箱火鉢と小さい茶ブ台を買ったり...
林芙美子 「新版 放浪記」
...箱火鉢 壱円シクラメン一鉢 参拾五銭...
林芙美子 「新版 放浪記」
...箱火鉢で茶をあたためて時間はずれの御飯をたべる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...下宿の箱火鉢に紙屑(かみくず)を燃やして根気よく唐もろこしを焼く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」と土瓶をかけた箱火鉢を...
眞山青果 「茗荷畠」
...箱火鉢の傍の畳に直(じか)に置いてあった...
宮本百合子 「明るい海浜」
...おすゑは箱火鉢のところで...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...時々はその箱火鉢の向側(むこうがわ)にしゃがんで...
森鴎外 「雁」
...箱火鉢の向うに据わって...
森鴎外 「雁」
...箱火鉢の向うに敷く...
森鴎外 「雁」
...自分が例の通りに箱火鉢の向うに胡坐を掻くと...
森鴎外 「雁」
...お玉の炭をついでいる箱火鉢の向うに据わった...
森鴎外 「雁」
...唯そんな時は箱火鉢の縁(ふち)に肘を衝(つ)いて...
森鴎外 「雁」
...寐坊だなあ」こう云って箱火鉢の前に据わったのは末造である...
森鴎外 「雁」
...箪笥(たんす)と箱火鉢との間に...
森鴎外 「雁」
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