...私は細田氏に拾われることを信じ乍(なが)らも万一他の御用聞きなぞに拾われることをも覚悟の中に入れて定刻二分前に門前十歩ほどの路上に其の三角形蟇口を落しておきました...
海野十三 「三角形の恐怖」
...この文士村の知名の方々へも御用聞きに伺いまして...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...いわゆる御用聞きを出していないところはほとんどない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そうしてこの御用聞き戦がはげしくなればなるほど...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...御用聞きも馴れっこになって要領よくやって行くのが世間並みでしょうが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ただの御用聞きでは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...理想化された町方役人又は御用聞きであり...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...御用聞きのガラッ八に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...先に政吉が叩き落された脇差を取りに引返して行く)政吉 何をいやがる高山の御用聞きは...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...「大阪からまいりましたものですけど」御用聞きは横合いからひったくって...
久生十蘭 「虹の橋」
...お上り」御用聞きはスーツ・ケースをひったくって...
久生十蘭 「虹の橋」
...王子が御用聞きにお出ましになられた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...自分から御用聞きへ註文を云うたり...
矢田津世子 「女心拾遺」
...「あれはどうやら、ね」と徳さんは或るとき囁(ささや)き声で告げた、「高利貸の出前持ち、じゃなかった、御用聞き、でもないか、つまり貸し金の取立てをやるやつさ、なんというのか、ね、――島さん夫婦の話しているのを聞いたんだが、どうもそんなようなからくりだとにらんだ、ね」「どうもおかしい、あっしにはちょいと腑(ふ)におちないんだが」徳さんはべつのときにまた囁いた、「あれは高利貸しのお先棒じゃない、どうも探偵社のようなところへ勤めてるらしい、ね、探偵社の勧誘員かなにかだとにらんだ、それが慥かなところらしいよ」彼は次には、島さんを三百代言だと推察し、次にはなにか汚職関係で警察に手配されているため、こんなところに身をひそめているらしい、とにらんだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...通りすがりの御用聞きが懐から目薬を出して...
横光利一 「旅愁」
...折助や御用聞きなどが油をうるに都合のいい西瓜(すいか)売りの縁台が二...
吉川英治 「江戸三国志」
...八百屋の御用聞きでまた掻っ払いの名人...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...だから台所へくる御用聞きなどが...
吉川英治 「小説のタネ」
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