...多情多恨は日常会話であまり使用されない言葉です...
...その「多情多恨」の如き...
芥川龍之介 「骨董羹」
...多情多恨で滿都の人氣を集めて居た...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...多情多恨の才子なり...
大町桂月 「月の隅田川」
...『多情多恨』になると...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...かれは『多情多恨』を書かうと思ひ立つて居た...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...『多情多恨』は二年に亘(わた)つて『読売』に掲げられた...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...『二人女房』『紫』『多情多恨』次第に作者の興がつて筆を執る癖が抜けて来てゐる...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...紅葉の『多情多恨』の長い会話や長い独語などに似たやうなやり方をしてゐる...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...『多情多恨』あたりに来てやつと思ひ通りなものにぶつつかつたといふやうなことを言つたのを私は聞いたことがあつた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...紅葉の『多情多恨』などはその空気から生れた産物の一つである...
田山録弥 「明治文学の概観」
...「多情多恨(たじょうたこん)」であった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...余は多情多恨を読みつゞける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...多情多恨夢は荒野を駆け廻りながら...
中原中也 「ヂェラルド・ド・ネルヴァル」
...芸術家は本来多情多恨だから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...男をはかる位の軽い気持ではじまつたこの度の恋でさへ今私は死ぬほどの思ひをしてゐるとわが多情多恨を歎くのであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...むしろ大丈夫の多情多恨のおこころを推察しておりますよ...
吉川英治 「三国志」
...多情多恨にとらわれては」ひとり建章殿の階(きざはし)に坐って...
吉川英治 「三国志」
...老来いよいよ多情多恨な凡人面さえなお若々しいところさえある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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