...なにしろ簡便なので...
梅崎春生 「凡人凡語」
...私の家にアイスクリームを拵える簡便な器械がありました...
豊島与志雄 「香奠」
...perceptual な叙述のもっとも簡便な形式は洋卓(テーブル)は唐机(とうづくえ)のごとしとか...
夏目漱石 「創作家の態度」
...是(これ)も簡便な旅行と云へるかも知れないと考へた揚句(あげく)...
夏目漱石 「それから」
...最も簡便なまた最も正当な方法ですよ...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...これという簡便な調達方(ちょうだつかた)の胸に浮ばない彼を...
夏目漱石 「明暗」
...次には自己の優勢な事を実地に証明するものにはもっとも簡便な方法である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...風通しのいい、簡便な垣である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...邸内に這入るもっとも簡便な方法は四つ目垣を越えるにある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これが人を計るに最も簡便なる方法と思われている...
新渡戸稲造 「自警録」
...ずっと簡便な方法で食事をすましていらしたのだそうですね...
久生十蘭 「キャラコさん」
...はなはだ簡便な装(いでたち)をした吃(どもり)のガイヤアルの角灯(ランテルヌ)を先登にして「尖り石(ピエール・ポアンチユ)」のホテルを出発...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...普通に食事の時を利用してやるのが簡便な法であるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...別になお一つ簡便な方式を行なっている村もある...
柳田国男 「こども風土記」
...従って敵人の襲撃に対する簡便なる防禦(ぼうぎょ)である...
柳田國男 「地名の研究」
...他の二つは是に比べるとともに遥かに簡便なもの...
柳田国男 「木綿以前の事」
...なかなか簡便なもんだ...
横光利一 「旅愁」
...けれど髪を結ふ上に其れが最も簡便な法であると感心もされた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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