...(しかも逆説的な運命は自然主義の文芸の興つた時代には森先生を反自然主義者の一人にした...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...しかし兎に角明治二十年代にゾラやモオパスサンを云々した森先生さへ反自然主義者の一人になつたのは逆説的であると言はなければならぬ...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...」すべてに生動の真をつかもうがためには、精厳な写生によらなければならないとした院態写生画のこうした主張からすると、あの陶器画のあるものは、何という気まま勝手な、反自然な、しかしまた何という自由な精神に富んだものだろう...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...反自然的な企画なんだが...
太宰治 「乞食学生」
...自然科学的であるどころではなく却って一定の意味に於て反自然科学的でさえあるものが甚だ多い*...
戸坂潤 「科学論」
...こういう反自然科学的傾向を有った諸科学でも...
戸坂潤 「科学論」
...反自然科学的な態度を標榜するブルジョア歴史学やブルジョア社会科学は...
戸坂潤 「科学論」
...例えば反自然哲学的なソクラテス哲学も...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...夫が最も反自然哲学的な哲学――批判主義――である場合でさえ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そして疾(やまひ)と疲(つかれ)とが産んだ反自然(はんしぜん)の畸形児(かたはもの)であつたのだ...
平出修 「瘢痕」
...その兩者とも反自然主義的な傾向を持つてゐる事に於いては相似てゐる...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...自然主義も反自然主義もあつたものぢやない...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...反自然主義の青鞜あたりから大分手を入れないでよかりそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...我々は「反自然」と呼ぶ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その反自然的な療法などに関する省察から...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不安定というよりも反自然な印象を与えた...
山本周五郎 「季節のない街」
...いっそう反自然で...
山本周五郎 「山彦乙女」
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