...清子さん!』と又静子は鼻白んで言つた...
石川啄木 「鳥影」
...清子さん!』と又靜子は鼻白(はなじら)んで言つた...
石川啄木 「鳥影」
...「家内ですか?」とパーヴェル・パーヴロヴィチはちょっと鼻白んで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「え」お條は心持鼻白みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少しばかり鼻白んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...卑屈をいやしまず貧乏を鼻白(はなじろ)んだ...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...鼻白む思ひだつた...
林芙美子 「浮雲」
...レイブル博士が鼻白んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...二人とも起訴は免れないぞ」「たわごとです」とエイビスが鼻白んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...コンティギュア人は喜べない」二人目が鼻白んで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...アシャトン・スミスが鼻白んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...「どういうことだ?」相手が鼻白んで説明した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...義助の不作法をちと鼻白(はなじろ)ませたふうだった...
吉川英治 「私本太平記」
...公卿たちには鼻白めくものがあり...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ今、これで朝鮮まで行けるやとのお訊ねでございましたが、高麗(こうらい)、大明(だいみん)はおろか、安南(アンナン)、柬埔寨(カンボジヤ)、婆羅納(ブルネオ)、暹羅(シャム)、高砂(たかさご)、呂宋(ルソン)、爪哇(ジャバ)、満剌加(マラッカ)はいうに及ばず、遠くは奥南蛮(おくなんばん)から喜望峰(きぼうほう)の岬(みさき)をめぐり、大西洋へ出て、西班牙(スペイン)、葡萄牙(ポルトガル)、羅馬(ローマ)、どこへでも、行けば行けないところはございませぬ」「ふ……ウム」秀吉は、すこし鼻白んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...鼻白い顔の前で手を振った...
吉川英治 「新書太閤記」
...少し出しぬかれて鼻白(はなじろ)んだ様子に見えた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「あります」「何処の、誰か?」「柳生但馬守宗矩(たじまのかみむねのり)どの」二「何、柳生どのへ」役人は、ちょっと、鼻白んで黙った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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