...□堕胎と避妊についていゝ原稿が可なり集まりましたから出さうと思ひましたけれどこの間の今月号ですからどうかとあやぶまれもしますし少し注意をうけたこともありますので暫(しばら)く見合はせて玉稿はお預かりいたして置きます...
伊藤野枝 「編輯だより(一九一五年九月号)」
...今日「三四郎」の予告出で候を見れば大兄の十二日の玉稿如何にもつなぎのようにて小生は恐縮仕候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...本紙新年号文芸面のために左の玉稿たまわりたく...
太宰治 「虚構の春」
...「玉稿昨日頂戴(ちょうだい)しました...
太宰治 「虚構の春」
...「お問い合せの玉稿...
太宰治 「虚構の春」
...玉稿をめぐり、小さい騒ぎが、ございました...
太宰治 「虚構の春」
...玉稿、ふざけて居る...
太宰治 「虚構の春」
...玉稿御返送敢行いたせし由...
太宰治 「虚構の春」
...玉稿の書留より一足さきに...
太宰治 「虚構の春」
...玉稿、本日別封書留にてお送りいたしました...
太宰治 「虚構の春」
...百枚ちかくの約束の玉稿...
太宰治 「虚構の春」
...玉稿に依りて大に其眞價を認められ候事...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...玉稿はひとしほ嬉しく拜讀仕候事に御座候...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...但しそれだけに又玉稿によりてそのよさの力説せられ候事を喜ばざるを得ず候...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...筆硯(ひっけん)益御清適(ごせいてき)の結果として小生の枕辺(ちんぺん)に玉稿(ぎょっこう)の山を築きこの冬も大約一万句に達し候(そうろう)事(こと)誠に御出精(ごしゅっせい)の次第とかつ喜びかつ賀(が)し奉(たてまつ)り候...
正岡子規 「墨汁一滴」
...しかるところ玉稿拝読致候(いたしそうろう)に御句(おんく)の多き割合に佳句の少きは小生の遺憾とする所にして『日本』の俳句欄も投句のみを以て填(うず)め兼候(かねそうろう)場合も不少(すくなからず)候...
正岡子規 「墨汁一滴」
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