...……塾のものには誰にも黙っているんだぜ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...多島警視も唇を噛んで黙っている...
海野十三 「第五氷河期」
...まゆみは彼女が一度いやだと云い出したらどんなにすすめてみたところで無駄だと知っていたので、黙っていると、百合子はまゆみの気持ちを損じたとでも思ったのか、駅前の闇市で買ってきたという南京豆入りの飴を出してすすめ、自分も口に入れて、「内玄関で薬剤師の竹村春枝さんに会ったわ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...どれほどの不善でもありやしない)何と言っても彼が黙っているので...
相馬泰三 「六月」
...窒息事件があったのはいつ頃でしたろうか?」そう云っても湯河が黙っているので...
谷崎潤一郎 「途上」
...新吉は黙っている...
徳田秋声 「新世帯」
...それも心は黙っているのにただ口の先だけで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人々は、余りに、ぶしつけな質問をしたのに、興をさまして、黙っていると、半兵衛が「槍をとれば、大言ながら、相打ちにまでは勝負しよう」そう云うと、立上った...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...それでも父親が黙っていると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...「なぜ黙っているの? 対策を教えて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...わざと黙っている爺いさんは...
森鴎外 「雁」
...黙っているより外為方(しかた)が無いと云うことになりますからね...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...黙っている甲斐の...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それは全くいやな仕事でしかもそのいやな部分を誰か一人がいつもしていなければ家全体の生活が廻らぬという中心的な部分に私がいるので実は家の中心が細君にはなく私にあるのだがそんなことをいったっていやな仕事をする奴は使い道のない奴だからこそだとばかり思っている人間の集りだから黙っているより仕方がないと思っていた...
横光利一 「機械」
...黙っているものはいつも黙っているので...
横光利一 「旅愁」
...」とまた男爵は黙っている彼に重ねて訊ねた...
横光利一 「旅愁」
...いつまでも黙っている...
吉川英治 「私本太平記」
...「すみませんが、そいつを一杯、振舞ってくれませんか」――しかし、誰も黙っている...
吉川英治 「新・水滸伝」
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