...夏目さんは気むずかしい黙っている人だとやらに平生聞いていたから会いたいとは思いながら...
内田魯庵 「温情の裕かな夏目さん」
...俺が黙っていると...
高見順 「いやな感じ」
...生徒はただ先生の注意する結果だけに注意しそれ以外にどんな現象があっても黙っているようなやり方では...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...新吉は黙っている...
徳田秋声 「新世帯」
...秋田さんが黙っているものだから...
豊島与志雄 「旅だち」
...細君も黙っている夫に対しては...
夏目漱石 「道草」
...それでも健三がむっとして黙っていると...
夏目漱石 「道草」
...社交に慣れ切った夫人も黙っている人ではなかった...
夏目漱石 「明暗」
...いつまでも黙っているわけには参りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たい子さんは沈黙っている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...眉根に皺(しわ)を寄せてむっつりと押し黙っているのだ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...あたしゃ黙っているのさ...
堀辰雄 「三つの挿話」
...黙っているのもいくらかいいらしい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ギリギリのどたん場まで黙っている...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...お客様にも差上げましょうか」と大原の様子を窺(うかが)えども大原は打萎(うちしお)れて黙っている...
村井弦斎 「食道楽」
...兎も角も「ヒ」から何等か挨拶のあるまでは黙っていることにしよう...
山本周五郎 「青べか日記」
...どうした?」吉が何時(いつ)までも黙っていると...
横光利一 「笑われた子」
...たれにも黙っているが...
吉川英治 「新書太閤記」
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