...)魚籃(びく)をぶら下(さ)げて歩いて来た...
芥川龍之介 「海のほとり」
...魚籃(びく)は少(ちい)さくして...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...例の如く釣竿を担(かつ)ぎ魚籃(びく)を提(さ)げて...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...魚籃の用意あるは少かりし...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...天理王の命も魚籃觀音の樣に...
石川啄木 「赤痢」
...(魚籃(ぎょらん))の丁稚(でっち)と云う形で...
泉鏡花 「婦系図」
...その傍に直徑七八尺もあるやうな美事な魚籃が二つころがつてゐた...
太宰治 「道化の華」
...魚は元より魚籃も釣竿もほうり出して逃げて来ると云われていた...
田中貢太郎 「おいてけ堀」
...それから水の中へ浸けてあった魚籃をあげた...
田中貢太郎 「おいてけ堀」
...そんな人は宿の大きなバケツを魚籃(びく)のかわりに持っていて...
田中貢太郎 「蟇の血」
...扉の言葉)(めくら滅法 歯なしがむしやら)鉄鉢と魚籃と (層雲へ)――其中日記ところどころ――×酔心 (椿へ寄稿)九月四日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...魚籃観音(ぎょらんかんのん)というのがあって...
豊島与志雄 「長彦と丸彦」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...魚籃(びく)を提げさせたりして...
夏目漱石 「私の個人主義」
...魚籃坂に住んで二度目の夏を迎へるわけだが...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...魚籃坂にゐる頃は河上をはじめ中島健蔵...
牧野信一 「交遊記」
...魚籃から一桝いくらで量られる...
矢田津世子 「凍雲」
...お帰りになるんですか」「魚籃(びく)の中の魚だからな」「お帰りになるんですのね」「魚籃から出るわけにはいかない」と甲斐は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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