...また永遠の美の宿っていた彼の霊妙なる作品にも...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...宇宙の尤(もつと)も霊妙なる産物たる清浄無垢(むく)の美花あり...
石川啄木 「閑天地」
...諸子が其霊妙純聖の花を育てながら...
石川啄木 「閑天地」
...人もし宇宙の霊妙な力を否定するならば...
石原莞爾 「最終戦争論」
...そして霊妙な薬の効能を否定して...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...クリストフはパリー婦人の霊妙な優美さを思い起こしては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...霊妙なる光景の一部をなしてるのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なんという霊妙な音楽だろう! 今や彼らは照応の曲を即興演奏しはじめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...霊妙の林に開く肉の花々...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...消える印象の名残(なごり)――すべて人間の神秘を叙述すべき表現を数え尽してようやく髣髴(ほうふつ)すべき霊妙な境界(きょうがい)を通過したとは無論考えなかった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...一年ほど前にも「霊妙なる心力」と云う標題に引かされてフランマリオンという人の書籍を...
夏目漱石 「思い出す事など」
...けれどもこういう霊妙な手腕をもっている彼女であればこそ...
夏目漱石 「行人」
...かくのごとく不可思議、不可測(ふかそく)の心を有している雪江さんも、細君と話をしているうちはさほどとも思わなかったが、主人が帰ってきて油壺を抛(ほう)り出すやいなや、たちまち死竜(しりゅう)に蒸汽喞筒(じょうきポンプ)を注ぎかけたるごとく、勃然(ぼつぜん)としてその深奥(しんおう)にして窺知(きち)すべからざる、巧妙なる、美妙なる、奇妙なる、霊妙なる、麗質を、惜気もなく発揚し了(おわ)った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...霊妙の作用と美的観念と応用の能力を平等に兼備すると歎賞している...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...ある霊妙な宇宙の聖霊と人間の叡智との交霊作用のやうにも考へて居た...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...その霊妙な審美眼を放つて瞬間的に之を捕へ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...どこまで霊妙不可思議世界...
吉川英治 「剣難女難」
...霊妙不可思議(れいみょうふかしぎ)な手つきで...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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