...もぐもぐと舐りながら峠路を登って来る...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...口をもぐもぐと動かし...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...博士はひげの中から口をもぐもぐと動かして...
海野十三 「火星兵団」
...僕がその円錐形の塊の五分の一くらいをようやくもぐもぐと飲みこんだ頃には...
大杉栄 「獄中記」
...何か口の中でもぐもぐと胡麻化(ごまか)した返事をしただけで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その先はもぐもぐと口を動かしただけで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一言もぐもぐとやるか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...もぐもぐと口を動かしつつ...
直木三十五 「死までを語る」
...暫らくもぐもぐとやって...
中里介山 「大菩薩峠」
...もぐもぐとうずくまって寢るようになった...
林芙美子 「美しい犬」
...畳に放つておいてももぐもぐと唇をうごかして一人で寝転んだまま遊んでゐてくれた...
林芙美子 「幸福の彼方」
...運転手の沢田は框(かまち)に腰を下して、弁当を開いたが、口の中に飯をふくみ、日頃から尖った口を余計尖らせて、もぐもぐと、小森さん、今日公会堂で矢橋村の皆田に会いましたよ、公会堂で何かの寄りがあって居る様子でしたが、私がトラックをとめると、その音を聞きつけたらしく、出て来て、帰って小森君に云ってくれといって、今後は絶対に唐人川尻に糞尿を棄てて貰っては困る、と言いました、何かしら、たいそう偉そうにして居りましたよ、と云った...
火野葦平 「糞尿譚」
...ただもぐもぐと嚼(か)んで嚥(の)みこむだけの手間しか要らなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...運悪く石の上だったものですから割れちゃいました」そんなことを言いながらそれを眼窩(がんか)へあててもぐもぐとしていたが...
北條民雄 「いのちの初夜」
...繃帯にうずもれたもぐもぐという声であった...
本庄陸男 「石狩川」
...更にもぐもぐと夜具を引き被つた...
牧野信一 「親孝行」
...ただもぐもぐと埒(らち)の明かぬこと夥(おびただ)しい...
山本笑月 「明治世相百話」
...もぐもぐと呑込んでしまうと...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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