...とかく鬱結(うっけつ)しやすかった血液も濃く重たいなりにもなめらかに血管の中を循環し...
有島武郎 「或る女」
...そうしないと国民が困る」正造はなおいい残しのあるような鬱結の面持で壇を下りた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...酒色にも飽くことの出來ぬ其鬱結を散ずる爲めにやつてゐたのであるが...
高濱虚子 「俳諧師」
...鬱結(うっけつ)せる苦痛のつぶやきをもって発したのである...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...民心の鬱結がおのずから相当の殺気というものを孕(はら)んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...焔々の氣鬱結して遂に臺彎の師と爲り...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...胸の鬱結(むすぼれ)も解けてムシャクシャも消え消えになり...
二葉亭四迷 「浮雲」
...お玉が胸に鬱結(うっけつ)している物の本体は...
森鴎外 「雁」
...どことなく鬱結(うっけつ)しているものが...
吉川英治 「親鸞」
...鬱結(うっけつ)していた血の塊りを吐くように...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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