...牡丹(ぼたん)に芬芬(ふんふん)の香を発し...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...そのころ本町のリーガル商会からベジリン香水半ダース入りの...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...指を鼻へ当てて「竜脳の香(におい)もする」和田は...
直木三十五 「南国太平記」
...それから一週間ばかり香の物に箸(はし)を触れなかったが別段の験(げん)も見えなかったから近頃はまた食い出した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こんな香気の高い表現のレコードは滅多にはあり得ない(ビクターJD五九―六〇)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...隣の部屋の線香の匂ひは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伊香保くんだりまで来る客を...
林芙美子 「浮雲」
...大勢の中に居れば御酒の香に醉ふて夢中になるも知れませぬから...
樋口一葉 「にごりえ」
...あの香りがホンノリおれの鼻に来たのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...菊の香が清々(すがすが)しい...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...薫香の大海(うみ)をゆすぶつてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...芝子が退いてから東京の寄席では娘義太夫の竹本静香(夭折した)ぐらゐでさしたる麗人も姿を見せず...
正岡容 「寄席風流」
...われわれが梅が香(か)を鼻に感ずる上は...
正岡子規 「人々に答ふ」
...宝石を身につけたり、香水を使ったり、日になんども化粧(けしょう)のために、長い時間をかけたりして、装飾し興奮し緊張しながら、食卓にあらわれた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...愁ひ来て丘にのぼりて酸(す)の香る蜜柑もぐなり悲しみの青き蜜柑を栗林こえて見ゆるは背きにし君の町なるぞゆふぐれに深く沈みて掌(て)にしみる青き蜜柑よそをかみて何を思はむ昔(かみ)の日は皆空しきにああされど君も寂しとこの丘の青き蜜柑のその香りなぜか愛でたり自らの影をふみつつゆふぐれの丘を下りき掌に悲し青き蜜柑よ...
森川義信 「青き蜜柑」
...米や蕎麥の粉の篩の滓がサナゴ(土の香一六卷三號)...
柳田國男 「食料名彙」
...友達の話じゃ」だまって香を絶やさないようにしていた兄とつれだち...
山川方夫 「その一年」
...えならぬ香気や、女性(にょしょう)のいたらしい部屋温(ぬく)みまでするのだが、さて、女童(めのわらわ)ひとり見当らない...
吉川英治 「私本太平記」
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