...それを見て華香氏は静かに言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...しかも一種の芳(かんば)しい香(か)を放つ草もある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...海の息吹(いぶ)きと橙樹(とうじゅ)の香...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...兎に角お園は名香を手に入れると...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...青磁の香炉一つと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...飯や香の物だけを食って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二朱ばかり香奠を持って行く――」「そんなケチなことはしませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恋する者や酒のみが地獄に落ちたら、天国は人影もなくさびれよう!88天国にはそんなに美しい天女がいるのか?酒の泉や蜜(みつ)の池があふれてるというのか?この世の恋と美酒(うまざけ)を選んだわれらに、天国もやっぱりそんなものにすぎないのか?(89)天女のいるコーサル河*のほとりには、蜜、香乳と、酒があふれているそうな...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...香具(かく)と名を変えて伊豆の近くに住んでいたとも聞いている...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...芳香酒(バルザム)などが出た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...斉藤紫香が演ったが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...吐く息は麝香猫(じゃこうねこ)のそれにも似て――...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...何故といふに梅が香は人糞(じんぷん)の如き高き香にあらねばやや遠き処にありてこれを聞くには特に鼻の神経を鋭くせずば聞えず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...父七代目団十郎の寿海老人に奥書をさせて香以に贈った...
森鴎外 「細木香以」
...わずかな窪みを作って香花(こうげ)を供えて帰るという話が...
柳田国男 「雪国の春」
...香華(こうげ)と共に...
吉川英治 「新書太閤記」
...五(いつ)つ衣(ぎぬ)のたもとは薫々(くん)と高貴なとめ木(き)の香りを歩むたびにうごかすのだった...
吉川英治 「親鸞」
...しかもあたりには香の高い南国の植物が...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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