...表玄関の人込(ひとご)みの中を首尾よく脱出したのだった...
海野十三 「柿色の紙風船」
...彼はその年の秋頃には首尾よく勾当の位を得...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ちゃん、ちゃんとやって、首尾よく行けば、帰参でげしょう...
直木三十五 「南国太平記」
...首尾よく討ったとしたなら...
直木三十五 「南国太平記」
...最後の鉤縄(かぎなわ)を相手の裾に打込んで首尾よくからめ取ったほどの腕利きが...
中里介山 「大菩薩峠」
...首尾よくやり遂げた人には御褒美...
中里介山 「大菩薩峠」
...千四百四十九年にバーガンデの私生子と称する豪のものがラ・ベル・ジャルダンと云える路を首尾よく三十日間守り終(おお)せたるは今に人の口碑に存する逸話である...
夏目漱石 「幻影の盾」
...猫の子一匹だって首尾よく姿は隠せませんよ」「そう言ったものかな」平次は土手の両側を覗いたりして居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...首尾よく用心捧の役目を果して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...首尾よく住みつきそうか」「貰った猫の子のようですね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手紙が首尾よく魔法使に届いたのだと思うと...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...それは爭鬪が首尾よく終結を告げた後では...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「非暴力」
...」仔牛は云(い)はれた通りまづ前肢(まへあし)を折って生え出したばかりの角を大事にくぐしそれから後肢をちゞめて首尾よく柵を抜けました...
宮沢賢治 「黒ぶだう」
...首尾よく逮捕の手をのがれました私は...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...マンマと首尾よく図に当ったんだとか何とか……」「アッ……」と私は突然に叫んで立上りかけた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...手近な宝の山みたいな存在だが、そこへ忍び込んだ盗賊で、首尾よく、仕事をして、帰った者は一人もない...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...首尾よく留守のまに事が成就(じょうじゅ)しておれば」こんどこそほんとに眠りに入ったらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...首尾よく三ツのつづらを船底へ持ち込もうという危ないからくり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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