...この先きいつになったら首尾よく彼女を自分の物にすることが出来るか...
近松秋江 「霜凍る宵」
...首尾よくあなた様が御本望(ごほんもう)をお遂げなさるまではお伴(とも)していたいのでございます」「いつもながらそれは有難いお心...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを囮(おとり)にして首尾よく捕ったことを説いて聞かせると...
中里介山 「大菩薩峠」
...弁信の肩から生活のたつきの琵琶一面が消滅しているところを以てして見ると、その後、彼は目的を達して、多景島から竹生島に転航し、そこで首尾よく、彼が年来の大願としての琵琶を神前に奉納し了って、そこで、かくばかり肩がわりをしたのか、そうでなければ、竹生島へは渡らずに、つい今の先、この関の蝉丸神社へ一期(いちご)の思い出に納め奉ってしまったのか、そのいずれかであろうとは推察が届くのであります――竹生島にしても、蝉丸にしても、琵琶とは極めて縁が深い...
中里介山 「大菩薩峠」
...我々が首尾よく試験を済ましました時...
夏目漱石 「こころ」
...首尾よく五貫目玉五十丁撃に成功すれば...
野村胡堂 「江戸の火術」
...首尾よく行つたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...阿倍川町中夜討をかけられたほどの騷動ですよ」「曲者は?」「首尾よく逃げた相で」「首尾よく逃げた――といふ奴があるものか」「晦日に近くて月が無いといふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そしてこの心中ごつこを首尾よく果した上は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ずっと容易(らく)に物事が首尾よく成就して行った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...夕食が首尾よく終わりに近づき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...あしたメイフィールドが首尾よくやってくれるだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...大喝采で首尾よく終了...
山本笑月 「明治世相百話」
...まんまと首尾よく私を欺し了(おお)せる一方に...
夢野久作 「暗黒公使」
...待ちぶせているんだ」「首尾よくたのむぜ」「親分はどうしたろうな...
吉川英治 「江戸三国志」
...首尾よく御工事がすんだら...
吉川英治 「新書太閤記」
...意気地なしめッ」先に首尾よく万吉を斃(たお)したお十夜は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...首尾よく仕遂げた後で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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