...首尾よくはね附けられた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...然るに永見は首尾よく陸軍の試験に合格したが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...彼の持ち帰った新種は首尾よく三か所に植え付けられ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...千幡さまはそのお蔭か首尾よく征夷大将軍の宣旨を賜り...
太宰治 「右大臣実朝」
...とうとう明け方の四時迄かかって三匹の仔(こ)を首尾よく分娩させたのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...首尾よく勤め上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...弁信の肩から生活のたつきの琵琶一面が消滅しているところを以てして見ると、その後、彼は目的を達して、多景島から竹生島に転航し、そこで首尾よく、彼が年来の大願としての琵琶を神前に奉納し了って、そこで、かくばかり肩がわりをしたのか、そうでなければ、竹生島へは渡らずに、つい今の先、この関の蝉丸神社へ一期(いちご)の思い出に納め奉ってしまったのか、そのいずれかであろうとは推察が届くのであります――竹生島にしても、蝉丸にしても、琵琶とは極めて縁が深い...
中里介山 「大菩薩峠」
...この場合にも先例に洩(も)れず首尾よく人後(じんご)に落ちた...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...――あの男は首尾よく罠に落ちてしまったよ」「えッ――敵は...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...首尾よく送り還されたそうでございます」平次の話は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――首尾よく片付けて了つてほツとしたところを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...首尾よく與三郎をおびき出せば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...首尾よく用心棒の役目を果して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...首尾よくやつたにしても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まんまと首尾よく彼等の陥穽に落ち込んで行った...
夢野久作 「暗黒公使」
...お連れにならなかったので」「首尾よく...
吉川英治 「大岡越前」
...首尾よく宋江と花栄の檻車(かんしゃ)を打ち破り...
吉川英治 「新・水滸伝」
...首尾よく三ツのつづらを船底へ持ち込もうという危ないからくり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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