...支那風韻記(しなふういんき)...
芥川龍之介 「奇遇」
...亦一種の風韻(ふうゐん)無きに非らず...
芥川龍之介 「骨董羹」
...風韻蕭散と称せらる...
芥川龍之介 「八宝飯」
...各自に備わる人品であり風韻(ふういん)である...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...風韻(ふういん)のあるものになっています...
上村松園 「浮世絵画家の肉筆」
...全体の配置がこの風韻(ふういん)のどれほどかを伝えるならば...
夏目漱石 「草枕」
...長谷川君の書に一種の風韻(ふういん)のある事もその時始めて知った...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...一個品性高き風韻の好人物である...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...何処からともなく香気の朗らかな風韻がかほつて...
牧野信一 「小川の流れ」
...吐けば朗々として恰も混沌の無何有から山を越えて鳴り響く不死なるものゝ風韻が籠つてゐるかのやうであつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...星月夜の空に飛んだ流れ星のやうな風韻を含んでゐる...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...就中その風景描写に於いて読む者の胸に颯々重厚なる風韻を通はしめずには置かない稀なる感慨を誘はれるものであつた...
牧野信一 「浪曼的時評」
...芭蕉の叙事形容に粗にして風韻に勝ちたるは...
正岡子規 「俳人蕪村」
...ヤレ自然の美だ風韻(ふういん)だのと大層高尚(こうしょう)らしい事を唱える癖に今の文士は極(ご)く下品な卑しい忌味(いやみ)な文章を書きたがる...
村井弦斎 「食道楽」
...一味通じた底寂しい風韻枯寂の気がながれ合い...
室生犀星 「庭をつくる人」
...風韻とか雅致とか...
柳宗悦 「工藝の道」
...私たちは古い沖縄の和歌にその風韻を見ないわけにはゆきませぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...誰か号令するもののあるような風韻ある動きで間もなく...
横光利一 「旅愁」
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