...風韻(ふういん)のあるものになっています...
上村松園 「浮世絵画家の肉筆」
...遥かに余韻(よいん)嫋々(じょうじょう)たる風韻(ふういん)を耳にするであろう...
海野十三 「発明小僧」
...□風味とは、風情とは、風流、風韻、風光、風物...
種田山頭火 「其中日記」
...如何(いかん)となればこれらの大欠点はかへつて素人画(しろうとえ)の妙味なる一種特別の風韻をなす所以(ゆえん)なればなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その山水は日本画としても西洋画としても共にその技巧の甚しく未熟なるにかかはらず何となく風韻に富み感情の洒脱なる所あるが故なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...嫌味がなくて風韻のあるのが良いので...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...全体の配置がこの風韻(ふういん)のどれほどかを伝えるならば...
夏目漱石 「草枕」
...長谷川君の書に一種の風韻(ふういん)のある事もその時始めて知った...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...それは君に風韻の樂しみをあたへはするが...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...一個品性高き風韻の好人物である...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...高上にして風韻あらんより...
福沢諭吉 「学校の説」
...芭蕉の叙事形容に粗にして風韻に勝ちたるは...
正岡子規 「俳人蕪村」
...風韻の何ほどかはあつてもらひたい...
三好達治 「銀座街頭」
...一味通じた底寂しい風韻枯寂の気がながれ合い...
室生犀星 「庭をつくる人」
...風韻とか雅致とか...
柳宗悦 「工藝の道」
...古版本に見られるあの古雅の風韻には私なき素朴があるではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...風韻とか、雅致とか、これは工藝が齎(もた)らす美徳である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...誰か号令するもののあるような風韻ある動きで間もなく...
横光利一 「旅愁」
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