...吃驚(びっくり)した拍子にもとの姿を顕わしたのであろう...
泉鏡花 「遺稿」
...石炭揚場の間から蹴出しを飜して顕われたんでは...
泉鏡花 「薄紅梅」
...イエスは第二十世紀の今日今猶お顕わるべきものである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...あゝ云う女人の姿に顕われて無縁のわれらを救って下さる大慈大悲の御方便かと思いましたら...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...本来発見と呼ばれるような働きをする筈がない(発見 Entdecken とは既にあるものを単に顕わにすることに外ならない)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...それが直観であるという事情はまだ顕われない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...末世の今日に至りてはその功徳もようやく顕われ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...存在は客観として超越的であることによってそのものとして顕わであること即ち真理であることが可能である...
三木清 「哲学入門」
...それは主体が自己を隠すことなく顕わであることであって...
三木清 「哲学入門」
...これによって物の本質を顕わにするということでなければならない...
三木清 「哲学入門」
...自己を顕わにすること...
三木清 「哲学入門」
...アウグスティヌスの場合ではその最も根本的なる規定は神と関係させられて恐怖や欲望として顕わにされたところの意識の存在を...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...気の弱さを顕わに見せることではないかと人目が思われるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そこで見顕わされて帰って行くときに...
柳田国男 「雪国の春」
...それが年代記の上に顕われていないだけである...
柳田國男 「和州地名談」
...人相に顕われているというのである...
山本周五郎 「百足ちがい」
...この空虚が鼻の表現に顕われて...
夢野久作 「鼻の表現」
...従来の孫呉や六韜(りくとう)にも著しい新味が顕わされ...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??